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詩空間

河津聖恵のブログ。この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

雨の中、五百羅漢に出会いました

一昨日雨をついて(というのも大げさですが)、若冲のお墓のある石峰寺(京都市伏見区)を訪れました。思っていた以上に静かで優しく、緑ゆたかな美しい場所でした。お墓から裏山に進むと、竹林のあちこちに絵師がデザインした五百羅漢の石仏が無数に佇んでいま…

『夏の花』その後

「現代詩手帖」7月号の詩集評で、時里二郎さんが新詩集『夏の花』(思潮社、5月刊)について書いて下さっています。詩というものの本質から拙詩集の核心にまっすぐに切り込んだ評です。まだ読んでいない方にも分かりやすく魅力的な紹介になっていると思い…

『詩と思想』7月号に「黒曜石の言葉の切っ先ー高良留美子『女性・戦争・アジア』から深く鼓舞されて」を書いています。

『詩と思想』7月号(高良留美子特集)に、「黒曜石の言葉の切っ先ー高良留美子『女性・戦争・アジア』から深く鼓舞されて」を書いています。 『女性・戦争・アジア』は、土曜美術社出版販売から出た最新評論集です。「詩と会い、世界と出会う」という副題がつ…

7月3日京都新聞朝刊・詩歌の本棚新刊評

先月いわゆる「共謀罪」法が成立した。この法をめぐっては人権侵害の懸念があるとされる。端的にはテロか自由かを突きつける法案だったが、「内心の自由」「表現の自由」の問題は詩にも深く関わるはずだ。なぜなら突きつめれば詩とは、「内心の自由」そのも…

2017年5月15日付京都新聞「詩歌の本棚・新刊評」

桜が満開を迎えた頃、大岡信氏の訃報が伝えられた。二〇〇七年「しずおか連詩の会」に私も「連衆」の一人として招かれ、「捌き手」としての氏の炯眼に蒙を啓かれた。「自分の記憶と知識から書かない」「全体を振り返らない」「直前の相手に集中する」―。氏は…

新詩集『夏の花』が刊行されました

新詩集『夏の花』(思潮社)が刊行されました。 発行日は5月1日ですが、発売日は15日で、あと2日後です。 アマゾンなどでももう予約受付が始まっています。 この詩集は、原発事故後から書き継いだ、花をモチーフとする詩17篇をまとめたものです。装画は玉…

4月3日付京都新聞文化欄・詩歌の本棚/新刊評

高良留美子『女性・戦争・アジア―詩と会い、世界と出会う』(土曜美術社出版販売)が出た。社会への鋭敏な批評眼と繊細な詩的感受性を併せ持つ希有な詩人の、五十八年間の評論活動の集大成だ。敗戦時氏は中学一年生。当時戦争をすぐに忘れた大人たちの「明る…

2017年2月20日付京都新聞・詩歌の本棚/新刊評

原発事故からもうすぐ六年。現実はあの時から何も変わらないようでいて、不可視の異化を遂げているように思う。だが異化はつねに探し当て新しい言葉で表現しようとしなければ、容易に見失われるだろう。事故は風化しつづけ、被災者の悲しみは深まっている。…

『詩と思想』一・二月号

『詩と思想』一・二月号で、黒川純さんが、昨年一年私が担当した投稿欄について触れて下さっています。私が最優秀作品に選んだ佐々木漣さんの別の投稿詩の一節の引用も。 今号は選評の他に最優秀作品として、秋亜綺羅さんは藤川みちるさんの「聖誕祭」を、私…

2016年12月19日付京都新聞「詩歌の本棚・新刊評」

『セレクション 有馬敲言行録』(田中茂二郎編、土曜美術社出版販売)が興味深い。「生涯を京都から離れずに暮らしている土着の京都人」である有馬氏は、オーラル派(戦後の自作詩の朗読運動)の代表的詩人。「一九六〇年代後半の京都を欠くべからざる発火点…

十一月七日付京都新聞・詩歌の本棚/新刊評

『宗秋月全集―在日女性詩人のさきがけ』(土曜美術出版販売)が出た。二〇一一年に六十六歳で亡くなった女性詩人のほぼ全仕事を網羅する。終戦一年前に生まれた宗は戦後と共に生きた。だが彼女にとって戦後とは、まさに「在日を生きる」痛みと喜びのあざなう…

『現代詩手帖』11月号に「現在の空虚に放電する荒々しい鉱脈」を書いています

『現代詩手帖』11月号に「現在の空虚に放電する荒々しい鉱脈」を書いています。『燃えるキリン 黒田喜夫詩文撰』(共和国)のやや長めの書評として綴ったものです。 今号の特集は『黒田喜夫と東北』です。生誕90年を迎えたこの詩人を振り返り、評者それぞれの…

11月11日-12日、京都で開催される「疑問形の希望」プロジェクト第一回にぜひご参加下さい。

来たる11月11日-12日の2日間、 アートイベント「疑問形の希望」の第一回が、京都で開催されます。 これは韓国のキュレーター文裕眞さんが企画した、画期的な日韓交流アートプロジェクトです。 このプロジェクトの基軸となるのは、なんと「詩」です。 「疑問…

『びーぐる』33号に 「『世界』の感触と動因ー解体を解体する『武器』をつかむために黒田喜夫を読む」 を書いています。

『びーぐる』33号(特集:黒田喜夫の世界性を問いなおす)に、 「『世界』の感触と動因ー解体を解体する『武器』をつかむために黒田喜夫を読む」 を書いています。 今年は詩人の生誕90年。 遺された言葉は、どれも詩=革命の瞬間を求めて今も生き、 声のまな…

9月19日付京都新聞・詩歌の本棚/新刊評

今年は茨木のり子の没後十年に当たる。文芸誌の特集号も出たが、『自分の感受性くらい』『倚りかからず』などは今も広く読まれ、愛読者は絶えない。何にも凭れず時代に率直に向き合った、詩人の凜とした姿勢が、今を生きる人の心を打つのだろう。第一詩集『…

論考「どこかに美しい人と人との力はないか ー五十六年後、茨木のり子を/から考える」を文藝別冊『茨木のり子』に書いています

文藝別冊『茨木のり子 』(河出書房新社)に、論考「どこかに美しい人と人との力はないかー五十六年後、茨木のり子を/から考える」を書きました。 「五十六年後」というのは、1960年から見ての今を指します。 同年6月、詩人は他の詩人たちと共に国会前での安保…

8月1日付京都新聞掲載 詩歌の本棚/新刊評

詩の月刊誌で投稿欄の選者となり半年が経つ。毎回幾篇かに私の詩観を揺るがすものがあり、興味深く思っている。20代30代の書き手の多くがテーマとするのは、自身を取り巻くディストピア的状況だ。「ディストピア」とは、核戦争などの大転換はなく、人間…

6月20日付京都新聞・詩歌の本棚/新刊評

今年は詩人黒田喜夫の生誕九十年に当たる(一九八四年没)。一月には出版社共和国から詩文撰『燃えるキリン』が出た。難解だが今最も学ぶべき詩人の一人だと思う。前衛の手法でプロレタリア詩に新たな可能性を切り拓いたが、その魅力は、現実の重みに耐えか…

6.4『パルレシア―震災以後、詩とは何か』出版記念イベントのお知らせ

『パルレシア―震災以後、詩とは何か』出版記念イベント 映画上映+河津聖恵の詩とコトバ 日時:6月4日(土)15時〜 料金:2000円 場所:つづきの村(奈良市学園朝日町4-4) 定員:30名 問合・申込:0742-48-1076(会場)、kiyoe51803291@kib.biglobe.ne.jp…

2016年5月2日付京都新聞「詩歌の本棚・新刊評」

昨秋神戸で行われた鈴村和成氏の講演記録「ランボー砂漠をゆく」(『イリプス』18号)で砂漠のランボーを知る。二十一歳で詩に別れを告げ、アラビアの砂漠で商人になった詩人ランボー。彼は生活の場としての凄まじい荒野だった砂漠で、多くの手紙を書き残…

『詩と思想』の投稿欄の選評を担当しています

『詩と思想』の投稿欄の選評を担当しています(期間は一年)。 ご参考までに3月号(初回)と4月号の選評の冒頭部分(総評部分)をアップします。 なお、最新4月号には、巻頭詩「ベニバナ」も寄せていますので、ぜひご高覧下さい。 *3月号選評(総評部分) …

3月21日付京都新聞掲載「詩歌の本棚/新刊評」

「車のフロントガラスから/ハ(は)の字に広がる緑の稜線//津波が思い出を喰らっても/原発の棘が刺さっても/僕らのこの場所が美しいと思える/その心がある/失ったものと/乗り越えてゆくことが/今は近すぎて見えないけれども」 鈴木比佐雄『福島・東北…

5月14日日本詩人クラブ関西大会で講演を行います

5月14日、日本詩人クラブ関西大会において下記のような講演を行います。 内容としては、昨年1月に刊行した『闇より黒い光のうたを―十五人の詩獣たち』(藤原書店)を出してから今思っていることをお話しします。 会員以外の方も歓迎です。 多くの方々の…

2016年2月1日京都新聞掲載「詩歌の本棚/新刊評」(苗村吉昭、斎藤恵子、中西衛、紫野京子各氏の詩集を取り上げました)

苗村吉昭の評論集『民衆詩派ルネッサンス』(土曜美術社出版販売)が興味深い。「民衆詩派」とは大正初期に興った「詩壇におけるデモクラシー運動」。平易な口語自由詩で、生活や社会や自然をうたった。「後のプロレタリア文芸運動に比べて、理想的で曖昧」…

詩人尹東柱の<追悼式>と<文学講演会>案内(2月13日、西南学院大学チャペル)

来る2月13日、尹東柱の71回目の命日を前に、尹東柱の<追悼式と文学講演会>が西南学院大学チャペル内にある「チャペル・センター」で2時から行われます。多数の方々にご来場いただき、詩人の魂に想いを馳せながら、追悼の時を共にしてほしいと願って…

『詩と思想』2016年1・2月号 に時評「「毒虫」詩論序説―安保法案可決以後」が掲載されました。

『詩と思想』2016年1・2月号に、 時評「「毒虫」詩論序説―安保法案可決以後」が掲載されました。 今年(2015年)9月の安保法案可決の前々夜に国会前のデモに参加した体験、 そして法案可決の翌朝に心身で実感したことから、 これからの詩をどう考…

詩論集『パルレシア ―震災以後、詩とは何か』(思潮社)の予約が始まりました

私の三番目の詩論集『パルレシア ―震災以後、詩とは何か』(思潮社)が、 アマゾンで予約開始になりました。 発売は12月25日となっています。 この詩論集は、東日本大震災をめぐって書かれた文章を中心にまとめたものです。 安保法制や原発再稼働の動き…

12月7日付京都新聞掲載「詩歌の本棚/新刊評」

詩の比喩表現には、大きく分けて隠喩と直喩と寓意がある。寓意とは、現実への風刺や批判をこめて、擬人法などを用いた比喩。隠喩と直喩はテクストを学ぶだけでも体得されるが、寓意は現実を見つめなければ掴まれない。詩に現代性をもたらす大切な技法だ。 中…

『女性のひろば』12月号に詩人尹東柱について紹介する文章を寄稿しました。

月刊誌『女性のひろば』12月号に、 詩人尹東柱について紹介する文章を寄稿しました。 原稿を依頼されるといつも思うのですが、 緊張感の中で、対象に真剣に向き合うことで初めて分かるものがあります。 今回も、社会派の女性雑誌ということで、 しっかりと…

11月9日(月)コンサート&トーク「唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと」

11月9日(月)に行われる下記のイベントにパネリストとして参加します。 タイトル:コンサート&トーク「唱歌の社会史 なつかしさとあやうさと」 場所:ウィングス京都・2Fイベントホール(京都市中京区東洞院通六角下ル御射山町262) トークパネリスト:中…

花の姿に銀線のようなあらがいを想う――石原吉郎生誕百年(『びーぐる』28号)

花の姿に銀線のようなあらがいを想う――石原吉郎生誕百年 河津聖恵 一枚の栞がある。七宝かさねという技法で、螺鈿めいた銀箔の縁取りがされたその中央に、今一艘の船の黒いシルエットが目的地に辿り着こうとしている。興安丸、と記されている。一九五三年、…

2015年10月19日付京都新聞「詩歌の本棚/新刊評」

「戦後詩」というカテゴリーがある。戦争体験を重要なモチーフとする詩を指すが、代表的な詩誌に『荒地』と『列島』がある。傾向としては、前者では知性に基づき個の内面を深める詩、後者では現実に向き合い人間性を回復する詩が目指された。「詩と政治」の…

寒河江の夜

11日、映画の後で山形の友人とおちあい、 手作り市や県庁を見たあと、 寒河江へ車で向かいました。 道中、荘厳な夕焼けに圧倒されました。 こんな美しい夕空は見たことがありません。 (カメラではその美しさが半減しています。目と自然の関係ってすごい。…

山形国際ドキュメンタリー映画祭(『自然と兆候/四つの詩から』『首相官邸の前で』)

10月10日と11日、山形国際ドキュメンタリー映画祭を見に行きました。 10日は「ともにある」部門での、岩崎孝正監督による「自然と兆候/四つの詩から」を、山形美術館内の会場で見ました。 福島に生まれ育った岩崎さんは、原発事故後の福島の風景を撮…

『自由と平和のための京大有志の会声明書』

『自由と平和のための京大有志の会声明書』(クレヨンハウス、500円) が出ました。 この夏いつだったか 沖縄から帰ってきたばかりの私は、 ネットで「声明書」を読み、 とりわけ「海は、基地に押しつぶされてはならない。空は、戦闘機の爆音に消されてはな…

『自然と兆候/4つの詩から』(監督:岩崎孝正)が山形国際ドキュンメンタリー映画祭で10月10日に上映されます

インタビューと詩の朗読によるドキュメンタリー、 『自然と兆候/4つの詩から』(監督:岩崎孝正/2015/50分) が山形国際ドキュメンタリー映画祭で 「ともにある Cinema with Us 2015」部門で上映されます。 内容は、いま福島の風景を撮影している写真家北…

「現代詩手帖」10月号に詩「花世の島」が掲載されました

7月に訪れた沖縄の各地で感じ取った、岡部伊都子さんの面影からイメージを借りました。 もちろん現実の岡部さんの姿から作品として想像をふくらませたものです。 詩に出てくる「月桃花」は岡部さんが愛した花。 安保法案可決が迫る中で書いた、私なりの反戦…

賢治祭の夜

未明に安保法案が可決した19日夜、 「賢治祭2015」が 詩人の高橋秀夫さんのお店 「つづきの村」(奈良市学園町)で行われ、 私も講演者として参加しました。 私は『闇より黒い光のうたを―十五人の詩獣たち』で詩獣の一人として、 宮沢賢治を取り上げました…

安保法案可決の朝

安保法案は 国会前に行った翌々日の19日未明に可決してしまいました。 京都に戻って私も最後までTVを見ていました。 その瞬間の失望感は、いいがたいものでした。 それは私だけのものでなく、 憲法が守られ、平和への思いが守られることを願いつづけた無数…

9月17日国会前に行きました

先週17日、連日国会前で行われている、 安保法制反対のデモに参加しました。 以前反原発のデモに参加したことはありましたが、 国会に行くのは二年ぶりくらいでしょうか。 採決直前ということもありかなりの混雑が予想されました。 一人で行くと迷子になっ…

9月15日付京都新聞掲載「詩歌の本棚・新刊評」

大阪の季刊詩誌『びーぐる』28号が、「石原吉郎と戦後詩の未来」と題した特集を組んでいる。石原は今年生誕百年を迎えた。戦後約八年間シベリアに抑留され、帰還後詩を書くことで極限体験と向き合った詩人である。同誌で一色真理氏は、3.11後の日本で今最…

書評・濁流の中で出会った一枚の板―石川逸子『戦争と核と詩歌―ヒロシマ・ナガサキ・フクシマそしてヤスクニ』(スペース伽耶)(「思想運動」964号(2015.9.1)掲載)

原発事故後この国は濁流に呑み込まれている。事故直後は社会は新しい共同体を目指し、原発を放棄する道を歩むのではないか、と淡い期待もあった。だが今やこの国はさらに方位を失い、戦前からの血の流れにさえ身を任せている。本書は濁流の中で私が出会った…

「詩と思想」9月号に公開座談会「ラクダが針の穴を通るとき―3.11後の時代と女性の言葉」が掲載されました

「詩と思想」9月号に、5月16日にキャンパスプラザ京都で行われた、 公開座談会「ラクダが針の穴を通るとき―3.11後の時代と女性の言葉」 の内容が掲載されています。 原発事故後、 この国では美しい自然と社会の構造と人の心に、 無数の針の穴が空き…

『奪われた野にも春は来るか 鄭周河写真展の記録』(高文研)が刊行されました

このたび、 『奪われた野にも春は来るか 鄭周河写真展の記録』(高文研) が刊行されました。 本書は3.11直後から福島の原発被災地で風景写真を撮り続けた韓国の写真家・鄭周河さんの、 日本各地で開催された写真展でのトークセッションの全記録を収録し…

7月20日付京都新聞 詩歌の本棚/新刊評

「詩人としての尹は、彼の詩よりもさらに詩であった。そして尹の詩は尹自身よりもさらに詩人であった」。今年二月十四日に同志社大学で行われた、尹東柱(ユンドンジュ)七十周忌の記念式典で、韓国の詩人高銀(コウン)が語った言葉。治安維持法下で危険を…

書評:『前夜』(黄英治(ファン・ヨンチ)著、コールサック社)

息もつかず一気に読んだ。 2009年12月4日に起こった、在特会による京都朝鮮初級学校襲撃事件が象徴するよに、 昨今日本の各地で、ヘイトクライムが勃発している。 この本は、ヘイトに加担してしまう元在日韓国人の若者と、 ヘイトに挑む在日朝鮮人の…

「尹東柱とわたしたち・2015」のご案内

【「尹東柱とわたしたち・2015」のご案内】 「尹東柱歿後70年=戦後70年」。 日本において、尹東柱を死に至らしめた時代と、 そして再び戦争の道へと踏み込もうとする今の時代を想いつつ、わたしたちはいかに歌い、語り、抗うべきか。 みなさまとともに詩に…

『詩人会議』8月号に、詩「月桃―伊都子忌によせて」が掲載されました

『詩人会議』8月号に、詩「月桃―伊都子忌によせて」が掲載されました。 今年4月29日に京都で行われた岡部伊都子さんの命日の集いに、沖縄・竹富島から贈られた月桃の花をモチーフとしています。沖縄で自決した恋人の魂のように、岡部さんが生涯愛し続け…

【「闇より黒い光のうたを」書評】須藤岳史「獣性の痕跡、その先に」(「望星」6月号)

「望星」6月号(東海大学出版部)で、須藤岳史さんによる拙著『闇より黒い光のうたを』の書評が掲載されました。須藤さんのご了解を得ましたので、以下にアップいたします。 獣性の痕跡、その先に 須藤岳史 本書は詩人による詩人論である。著者は伊東柱、ツ…

2015年6月1日付京都新聞朝刊・詩歌の本棚/新刊評

去る五月十六日、公開座談会「ラクダが針の穴を通るとき―3.11後の時代と女性の言葉」が京都であり、パネラーとして参加した。震災と原発事故の被害が続く今、被災地から遠い関西で3.11後の詩をいかに紡いでいけるかが議論された。直接的な体験に近づくために…