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詩空間

河津聖恵のブログ。この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

#連歌デモ 1340〜1384

1340金色の夜ごと人は懐胎す原発なき世へ火灯す言葉(注:土曜の朝には驚くような秀作が並ぶ)

1341楢の葉は浪の入り江に輝いて戻ってゆくよ大きな野へと

1342ふかぶかと緑に眠る学び舎に声は戻らず毒は降り積む

1343歌を連ね思い連ねて千首越え無粋な旗では集まらないね

1344何故知らぬ文化を壊すと宣はれ怒り鎮まらぬ今日の我なり 

1345朝起きて瓶をふるとしゅわしゅわって乳酸菌がお早うって/うち帰り瓶をふるとしゅわしゅわって 乳酸菌がお帰りって/寝る前に瓶をふるとしゅわしゅわって 乳酸菌がお休みって

1346無限にあると思われし22年度産玄米大袋 残り1kg醸し尽くして

1347泥くさく巧まず思いを真っ直ぐに述べれば三十一字の不思議

1348巧拙を言わず想いを文字にする三十一文字に通え言霊(1357へ返歌)

1349言霊の光りは魂より出ずれ風流風情はうわべと見ゆる 

1350この世ではねじくれ心も無常なりこころ乱さず慈悲の種を蒔け(1322へ返歌)

1351何をもて慈悲の心と散りばめぬ水も沃肥も果つこの地にて(1360へ返歌)

1352高圧除染で皮剥け幹白き柿の木の姿ここにも原発の罪 

1353何故他人(ひと)の不幸が悲し己が身の悲しみまでも溢れさせつつ 

1354大切な友に笑顔が戻る日を望み待ちわび生き抜く今を 

1355無力なり寄り添いたくも寄り添えぬ心を寄せつつ涙する我 

1356痛々し叫びの底の血の匂い君の心の傷やいかに

1357あやかしの午後の陽射しの只中で言葉を紡げ無常を放て(1335「あやかしの言葉の露の荒魂を鎮めん集めよ真の言葉」へ返歌)

1358蝉時雨〈その七日〉の命[めい]を汲み月渡る我の頬に風あり

1359街に里に芙蓉向日葵百日紅咲くが如くに人は集える

1360セシウムよりストロンチウムより怖きもの諦め強いる政(まつりごと)人

1361かにかくに人は集いて流れるを無き事とするそは人たりうるや

1362夏真昼街の路上は灼けてあり歌は静かに空に満ちゆく

1363いしづえとも犠牲とも言はん陰に沈むその魂を言の葉とせよ 

1364発展のために奴隷が必要と称う心は今原発

1365魂に蓋をされた強いられた欲望だと知りもせずに(1364へ返歌)

1366ポスターの喉を震わす南風音のない声しかし聞こえる

1367その時刻朝を信じて顔あげた人を殺した悪魔の光(注:ヒロシマ・8/6に)

1368足元にあると知りおり原爆に焼かれしひとの声共に上ぐ

1369喪服着て原発反対叫ぶ君我も歩まん原爆忌今日

1370広島のデモをなじるひとびとよ泣き寝入りこそ彼は望めり

1371その刻に蝉時雨のみ許されて人は抉られよ罪深さより深く

1372かの火より選び取りし埋み火は平和の火ならぬ戦いの火  

1373ヒロシマとカタカナで書くあの日から核兵器こそ凍らせるため

1374人去りし原発の村の神は悲し笛や太鼓の夏祭りも消え

1375古代よりこの土地まもりし神なれどほんたうは人をまもるため居る(1374へ返歌)

1376操れぬ核を抱きて在るこの国に危機が起きてもバットマンは来ず

1377現実の危機を救うはバットマン本当は我らの心(なか)に在るはず 

1378一刻も早く止めてと亡き人の声何も変わらぬヒロシマの朝 

1379連綿と紡がれたいのちの絲無惨にも断ち切りし原子の光(注:8月6日 広島原爆記念日によせて)

1380時止めよ原子の光が夥しい生命(いのち)かき消すその一瞬を(注:67年前の8月6日午前8時15分) 

1381偶然に曜日が重なりし今日は67年前広島が慟哭せし日

1382夾竹桃の色にヒロシマの怒りと悲しみが折り重なり

1383夜明け前峠三吉のリフレイン「くずれぬへいわをへいわをかえせ」(注:8月6日未明に) 

1384幼な子に頬撫でられてその顔に我が進まんとする道を問ふ(1339「ちいさな手で我の顔をさわりし子をじっと見る 我は何をすべしかと自らに問いかけながら」へ返歌)

 *肩組みバージョン(前の人の五七五に次の人が七七を続けます

1フクイチや首相飛び込め水の音

2毒の青さに沁みてただよへ

3福一の小島の磯のセシウム

4我ぶち切れて野田にかみつく

5セイサンな事故の責任誰がとる

6強きみにくき電獣たちよ

7火蜥蜴は子供の遊びおまえもか

8尾を燃やすのは神も消せぬ火  

9永田町『国民』らしく理路整然

10粛々われらを死の竈へと

11自分だけ逃亡不可能放射能

12ゆえに言うNO!原発にノー! 

13右左反だ脱だと三白眼

14いまの時流の先に出ようと

15民の心の流れも読めずに

16いやなものいやと言おう原子力

17六十兆の赤信号灯らせ

18戦死者も墓より出ずるアポカリプス

19安眠妨害赦すまじ

20渇けし者よ、来たれ、飲め、いのちの水を、いのちの言葉を

21黄金の果実も敵わぬ ひとしずく

22人かしずかず 「否!」の紫陽花

23不知火の祈りは今こそ届くのか 

24原発の 代替案も 利権ずく

25代” “利”の意/知らぬ者らが

26不死鳥の 想い忘れて 大飯町(注:不死鳥は福井市のシンボルであると共に、戦中の空襲に続き、福井震災から甦った福井は、災害の怖さを知っている筈なのにと)

27活断層の 眠る海原

28チェルノブイリの悲劇さえ無視して

29焼け爛れまづ垂れ落ちよ欲の皮

30また熾すプロメテウスの驕りの火

31食べて応援 がれき拡散 消費増税 

32聞く耳を持たぬどぜうに返歌など

33期待せぬとてついつい待たなむ

34黄金(こがね)の音には返歌ありしを

35あり?オレ?はぁムリ いまそれどころじゃねぇ

36ふるさとの山に向いて線量計

37黒南風の辻々にこゑ湧きあがる

38本気なら尽きぬアイデア見せるデモ

39「見えない」を「存在しない」と君は言い

40砂漠にすれば除染は完成

41人絶えしこの島守る核兵器

43民にこそ狙いさだむる54基

44国憂う 君を憂える 家族か

45汚れた故郷で とどまる姿に

46国旗という その旗は血に塗れ

47国歌という その歌は恨みに塗れ

48死んだ筈だよお富さん

49引鉄を 引く指ふたつ 父は折り

50国による 虐殺助く 無関心

51原発は 遠くに在りて 使うもの

52悲しく歌うな 故郷の歌は

53明日を生く 希望と権利の 奪回まで

54避難した 海を挟んだ そこは大間

55間[ま]を繋ぐ歌は『毒封ぜん!』と

56福島に 残る苦しみ を思う夜

57またたきと吐息とを我ら歌に

58想像してごらん 核のない世界を

59怯えなく 土と遊べる ふるさとを

60想像してごらん 核のない世界を 夏休み 子どもらは 海や川で泳ぎ、野や山で セミやトンボを追いかけ 思いっきり遊んだ後に 夕焼けに顔を染めながら 家路に向かうだろう。

61想像してみよう 核のない世界を。 チャイナシンドロームはなく上には空があるだけ、 想像してみよう簡単だから。 みんな今日のために暮らしていると想像してみよう。

62想像してごらん 核のない世界を 信じていたことが叶ったこと忘れたの?今は辛い苦しい痛む心を抱えてる。でも いつか終わる時が必ず来ることを知っていた。信じて希望することを忘れてはいけないんだよ。信じているなら あの美しい日々は必ずやって来るのさ。

63夢が覚めたらまた悪夢のなか

64哀しきは何万年の半減期

65原型もとどめておらぬ科学の粋(これに付けられた句は66~70)

66酩酊状態 抜け出せぬわが首相

67現れたるは盲信の果て

68人智の及ばぬ悪鬼の四散す

69それは〈酔〉か?と問うて止まぬ

70ひとの叡智の愚かなりしが

71屋根飛んだ核の宝庫や浅ましき(これに付けられた句は72と73) 

72水に潜みし悪魔そのもの(これに付けられた句は74)

73色とりどりの死の種を蒔く

74ぽっかり開いた地獄の釜

75鉄柵の重さ堪える炎天下

76共に叫べぬ故の無表情

77溢れ来る本能の叫び抑え居る

78フクシマの空に鮮血めぐりて

79命の音に刻みし半減期2万4000年の刻印

80人絶えて後も生命を脅かす

81「主催者」も「鉄柵」もない

82満開の桜の木の下の、アノニバス