昨日、日本・コリア友好美術展2010へ行ってきました。
日本と在日コリアンの美術家で構成する友好美術展です。
昨日が最終日。場所は京都市美術館別館。
在日コリアンと日本人、そして招待作家には韓国、タイ、カザフスタンの作家も入っています。油絵、染色、書、写真、立体など。
2階は初級から高級学校までの朝鮮学校生達の、絵画コンクール応募作の展示も。
隣人たちの文化的な伝統とそこで育まれた感性が、色 や形 の音となって会場に響いてい ました。ユンドンジュの詩も書で描かれていました。
ただじっと鑑賞されるだけでは物足らない、動きたい、はじけたい、というエネルギーを、作品たちはそれぞれの個性において感じさせました。
とりわけ2階の生徒達の作品は、若々し いエネルギーにみちていました。初級学校生の無邪気で無垢な未来への夢、発想が、中級学校、高級学校と思春期にさしかかるにつれて、自己対話的、哲学的、社会派的な深さをましていく。つまり社会や世界に向き合う大人になっていく過程が、はっきり分かります。
朝鮮学校の生徒の内面の成長のドラマが、きこえないクラシック音楽のように、色と陰翳と感受性と精神性を、会場に響かせていました。