昨日京都キャンパスプラザで行われた
公開シンポ「ラクダが針の穴を通るときー3.11後の時代と女性の言葉」
は大盛会でした。
被災地から遠い関西の地で、3.11後の詩を書くとはいかなることか―。
質疑も含め皆で考えた稀有な時間となりました。
嬉しかったのは
50名を超す参加者が真剣に耳を傾けてくれたこと。
そしてそれぞれが自分の生きる土地での実感を通し、
被災地を感じ取ろうと模索していることがよく分かったことです。
私自身も3.11以後の詩を考え続けていて、
それは恐らく
その人独自のものでありながら、その人が生きる土地固有の詩ではないか、
とおぼろげながら分かってきたところでしたが、
今回集ってくれた方々から
その方向性が間違っていないことを教えられた気がします。
個々に知り合い、まなざしを交わし、
それぞれが詩を書くこと、生きることをめぐって
ひととき語り合う―。
それは何にもまさる「詩」の基盤になるのだと
あらためて感じました。
なお座談会の内容は、
「詩と思想」9月号に収録される予定です。