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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

6.4『パルレシア―震災以後、詩とは何か』出版記念イベントのお知らせ

『パルレシア―震災以後、詩とは何か』出版記念イベント          

         映画上映+河津聖恵の詩とコトバ

日時:6月4日(土)15時〜

料金:2000円

場所:つづきの村奈良市学園朝日町4-4)

定員:30名

問合・申込:0742-48-1076(会場)、kiyoe51803291@kib.biglobe.ne.jp(河津)

【プログラム】

第1部・映画「自然と兆候/四つの詩から」

 (監督・岩崎孝正、2015年山形国際ドキュメンタリー映画祭出品作品)

内容:福島県南相馬市在住の若松丈太郎、河津聖恵らの詩を手がかりにしながら、露口啓二とチョン・ジュハの二人の写真家、また、「プリピャチ」を監督したニコラウス・ゲイハルターの取材に、それぞれ地元の案内役として同行しながら描く、福島と重なり合う言葉(声)と映像―。

※同作のURLもあります

第2部・「新刊『パルレシア―震災以後、詩とは何か』(思潮社)をめぐって」

(話と朗読・河津聖恵、チェロ伴奏・任キョンア、ダンス・飯田あや)

世界が静かにめくれていく

何者かに剥ぎ取られるのではない

おのずからめくれ上がり裏返るのだ

それは焼亡というより

深淵の夏の開花

季節を超えてしまった下方へ

冷たい暗闇を落ちながらひらく

花弁の感覚

                   (「夏の花」より)

「詩の中の言葉が声を求め、声は言葉に目覚まされた。発せらる場所を求めた声は、出口を見つけ、明るく平穏な七十年後の広島の空気に抱きとめられたー。その時放たれた声は、今も私の内部に戻って来ていない。声は通路を探し始めたのだ。新たな言葉と福島/フクシマへ向かう「声の道」を、今この時も一羽の小さな鳥のように探している。」

          (河津聖恵『パルレシア―震災以後、詩とは何か』より)

※当日は同書籍の割引販売も致します。