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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

西陽子「四季 熊野」

詩を書くのも好きですが、Image980
音楽を聴くのもすきです。
最近はとりわけ弦楽器を好んで聴きます。

チェロ、バイオリン、フラメンコギター、
それからピアノも弦楽器でしたね。
じつは私自身
かつて幼稚園から中学生まで音楽系の学校に通っていたんです。
一向にうまくならないのに
ピアノばかりやらされていました。
バイオリンも弾いたことがあります。
その影響からか、
弦楽器にはつい聴き惚れてしまいます。

弦と人間の指のせめぎあい(ピッキング)、そして
音が楽器の胴に共鳴する響きが
狂おしくいとおしいです。
そのように糸状のものをはじいて、音を聴きたい、と
かつて人間が願ったのは
なぜなのでしょうか。
打楽器よりも不思議に思います。
原初の弦楽器ってなんだったのでしょう。

最近紀州で買ったこのCDは、
箏の即興演奏。
紀州・熊野の四季をイメージしています。
日本的な情緒もあり
西欧的なロマンティシズムもあり
しかし現代音楽的な自由な展開が
熊野のゆたかな空間をほうふつとさせ
本当にすばらしいです。

奏者の西陽子さんは和歌山県出身。
現代音楽や詩人とのコラボもたくさんされているようです。