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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

26日は「朝鮮学校への「無償化」即時適用をもとめる大集会へ!

2月26日に朝鮮学校への「高校無償化」の即時適用を迫る集会があります(詳細はこの記事の末尾に下記に転載します。この集会の趣旨に賛同する方は、ぜひご参加下さい)。

なぜこの日なのか? とあらためて過去の新聞記事のスクラップをめくっていくと、鳩山首相の「朝鮮学校除外を容認」という新聞報道がされたのが、ちょうど一年前です。26日の集会もそれを意識しているのでしょう。

その二週間前京都朝鮮中高級学校を見学していた私は、報道に絶句しました。「偏差値教育で生徒と先生の関係がめちゃくちゃにされた日本の学校とは大違いだよね」「すごくまじめに頑張っている、空気の澄んだ素晴らしい学校だったね、なんだかすごく嬉しかったね」と、見学した女性陣で息を弾ませて坂をおりつつ、口々に語り合った感動がさめやらぬ中に、えたいのしれない非人間的な暗黒の意志の存在を私たちは知らされたのです。

それから始まったすさまじい朝鮮学校バッシング。3月初旬の大阪府橋下知事の一連の暴言に、私たちは黙ってはいられなくなりました。

そもそもこの除外問題が浮上したのは、一昨年に朝鮮学校分を含めた予算が決まった時点で、中井拉致担当相が難癖をつけたという事実が、その時は報道もされず、また当時の文科大臣に「教育内容が判断の材料にはならない」と即座に断じられていたにもかかわらず、二ヶ月も経った支給直前に、歯牙にも掛けられなかった中井発言を口実にして、持ち上がった問題です。問題の浮上自体、まったく意図的なものです。

皆さんには、問題がここまでひきずられてきた経緯を振り返ってみて、まるで戦前のような意図がそこに働いていることに、あらためて恐怖を感じていただきたいとつよく思います。

今日も千葉県が千葉朝鮮初中級学校への補助金支出を見送ったという報道が飛び込んできました。その理由も教育とはまったく関係のないものです。

戦前から続く執拗な非人間的な国家の意志。人間を人間に決してならせまいとする意志。

この国はいつになったら人間になれるのでしょうか。
いえ、人間になろうと思い直すのでしょうか。
政府、世間、地方行政機関、メディア、得体のしれない勢力・・・
しかし「あなたたち」も自分自身と向き合うならば、一人一人人間として考え、感じ、生きざるをえない存在でしょう?
その「一人の人間としての自分」に思い至れば、朝鮮学校の子供たちへの共感、自分自身もまた関わるこの国の未来への希望が、おのずと生まれてくるはずではないでしょうか?

今、一人一人がこの国の闇を振り切る力を持たなくてはなりません。それぞれが自立したモラルと未来への希望と自己変革の意志を持つ人間になろうとすることが、今緊急にもとめられています。この国が国家でも世間でもなく、ただ人間であろうとするならば。本当の政治も文化もそこからこそ始まるはずです。

どうか下記の集会へご参集下さい!(チラシはPDFファイルから入手下さい)

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2.26 朝鮮学校への「無償化」即時適用をもとめる大集会

昨年4月に施行された「高校無償化」法から、朝鮮学校だけが「一時除外」されている状態が、いまも続いています。これは朝鮮学校への重大な民族差別・人権侵害であり、またかつての朝鮮にたいする植民地支配と戦争動員や、戦後もつづいてきた在日朝鮮人の民族教育への弾圧といったことと地続きの抑圧であって、絶対に許してはなりません。昨年11月には菅政権が、ようやく始まった適用へのプロセス(審査)を、朝鮮半島での軍事衝突を口実に停止。そしてついには、この「審査停止」への朝鮮学校の異議申し立てに対しても、文科省は「当面は再開しない」と回答しました(今年2月4日)。もはや一刻も待てません。差別的・植民地主義的な政策をとりつづける現政権への怒りの声を結集し、朝鮮学校への「高校無償化」の即時適用を迫りましょう。

2011年2月26日(土)
代々木公園野外ステージ(JR原宿駅から徒歩10分 地図はPDFファイルに→IMG.pdfをダウンロード

10:30〜12:30 集会
13:00〜14:00 デモ行進

主催 「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会
共催 フォーラム平和・人権・環境