和歌山県田辺市に本社のある紀伊民報に出た記事です。先日電話取材に応えた私の言葉か らもひろってもらっています。
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京都市の詩人河津聖恵さんが紀伊半島を巡ってつづった詩集「龍神」(91ページ)を思潮社から出版した。2310円。
河津さんは1961年、東京都生まれ。京都大学文学部卒業。85年に現代詩手帖賞を受賞した。
フィールドワーク詩集として、昨年出版した「新鹿」に続く第2弾。2008年秋から約1年間かけて田辺市龍神村や中辺路町、新宮市、那智勝浦町、三重県熊野市などを巡って書いた。
「龍神」「野中」「お燈祭り」などを題にした詩をつづっているほか、昨年秋に田辺市内であった「新鹿」の朗読会も詩として取り上げ、11編を収録している。「龍神」は「赤い光、赤い闇、秋はどちらにもふきこぼれる 色はどこへでも流動する」から始まり、紅葉の時季に日高川沿いを車で北へ向かう様子をつづっている。
河津さんは「山人の生活や歴史を学んでから山へ向かった。山が息づいているように見え、感銘を受けた。特に龍神村がある田辺市の方に読んでいただきたい」と話す。