#title a:before { content: url("http://www.hatena.ne.jp/users/{shikukan}/profile.gif"); }

河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

12月5日「ハムケ・共に」一周年のつどい

5日の土曜日Pa170349
東京の立川にある西東京第一初中級学校の支援団体
「ハムケ・共に」
の設立一周年記念のつどいに行ってきました。

小金井市NPO現代座で行われたつどいは、
ケンガリとソリによる「ピナリ」、舞踏「ソゴチュム」、初級学校1年生の教科書朗読、初級部舞踏部の「チャンゴの舞」、ソヘグム演奏、そしてうた芝居「さんねん峠」と、超もりだくさんの内容でした。
私も「ハッキョへの坂」を朗読しました。

このハムケの中心メンバーの李和蓮さんや猪俣京子さんとはPa170359
朝鮮学校無償化反対アンソロジー』を通して知り合いました。
この日はずっと、ご縁の不思議さをかみしめていました。

そして
会はまだ発足して一年なのに
こんなりっぱなつどいを持てるとはすごいなあ
とひたすら感動していました。

こういう会を成功させるのは並大抵の努力ではないです。
炊事係、案内係、座席係、受付、配膳、など
メンバーの役割分担がきっちりなされていて
(二十人位だったでしょうか)チームワークがすごかったです…
大家族じゃないかと思ったくらい。
(打ち上げの時、私たちは家族って誰かがたしかに言っていた気がする。)

エプロンかけて立ち回り、子供たちと笑いあい、女同士でもりあがり──
日朝のごくごくフツーの主婦たちが
日常の次元でフツーにつながりあっている。
その感じがとても良かったし、感動的でした。

「朝鮮の問題は日本の問題なのよ!!」など声高に言うのではなくて
「友だちになろうよ!」と自然と手をつなぎあう雰囲気が
この会には澄んだ光のようにみちています。

「さんねん峠」で転げ回る役者たちを見て
初級学校の生徒達が最前列でお腹をかかえて笑う姿が
とても可愛らしかったのですが
打ち上げの際、メンバーがみな口々に
子供たちが笑ってくれて嬉しかったよね〜!
と言っていて
ああ、そのためにこのひとたちは今日の会をがんばったのか、と分かり
ジーンときました。

「ハムケ・共に」にはなんと会のテーマソングもあります。
李さんが思いをこめて歌詞も曲も一気に作った歌だそうです。
一ヶ月前京都に来た李さんから
猪俣さんとの出会いがどれほど自分自身を変えたか
という感謝と思いをききました。
その時の李さんの涙に感動していたこともあって、
上演会と打ち上げの双方の最後に
この歌を皆でうたった時
私にも涙がこぼれてしまいました。

そう、フツーでいいんです、フツーに優しく楽しく、
時には怒りながらも
「共に生きる喜び」を分かち合うことが大切なのです。