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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

闇に沈まないために

このブログでは
私が読んでもらいたいと思う他者の文章や言葉をたくさん紹介しています。
なぜそれらを読んでもらいたいと思ったのか。
それは総じて
紹介した言葉には真実があり、
無条件に信じることができるものがある、と思ったからです。
つまりそれはただひとえに
言葉の力によってもたらされた信頼です。
言葉の不思議を思います。

たとえば昨日のペイアンさんの言葉を
私はすべて信じることができると思いました。
もちろん「信じることができる」と思ったはじまりには
私自身がこの記事を見た一瞬、
ペイアンさんの語っていることに
身を乗りだしたということがまずあった。
朝鮮学校についての発言ということで
関心をひかれたということもありますが、
とにかく私がこの記事に対しわれしらず身を乗りだした、
ということが信頼の始まりだったと思います。

他者はとおい。
他者とのあいだには本当は深い深淵がひらいている。
私はたった一人で
真実の世界の姿は闇なのかもしれない、
と絶望しかけたとき
ハッと光がさしてくるのが救いではないでしょうか。
いつのまにか私は他者に身を乗りだして
光のようなその言葉をきいていることに気づくときが。

つねに他者の言葉に身を乗り出すように
こころがけること。
言葉の光をみいだしたならば
そのひとすじの希望をとことんまで信頼していくこと。
そしてこの世の闇をわたっていくこと。
記憶によれば
聖書にでてくるイエスの弟子は
イエスの言葉を信じなくなった瞬間から
水に沈み始めたのだから。