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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

早く支援の全体的なネットワークが

日々、テレビの画面を通して初めて出会う人々の顔、顔、顔・・。
その極限状態からのまなざしや、切迫してうわずる声や、言葉につまる沈黙が
存在全体で悲しみを訴えています。
一瞬でテレビの画面からその人々は消えてしまうのですが
どの人の存在も
見る者を人間の原点に戻してくれるようなつよい力でこちらを射抜きます。
私にもまたおのずと涙があふれると共に
今語った人の存在そのものが魂に刻まれていきます。
忘れはしないだろうと思います。

福島原発の緊急事態で
市の大部分が屋内退避の対象となった福島県南相馬市桜井勝延市長。
先ほどNHKの取材で痛切な思いを語っていました。
その内容がとても深刻だったので、新聞記事も参考にしてまとめてみます。

「市内の一部は原発から20キロの避難指示の範囲に入っていたが、追い打ちをかけるように屋内退避になった。福島市から南相馬市に向かう県道が30キロ圏内になって、事実上の通行止め状態。物資を送ってくれる支援者からの物資が市まで到達しないので、中間地の川俣町まで職員が取りに行くのが現状だ。第一原発で極めて高い放射線量が観測されたが、市内でもモニタリングしているが、実際は毎時3、4マイクロ・シーベルト。報道も大げさに受け止められている部分もあり、周囲から汚染地域のような扱いを受けている。支援のトラックが引き返してしまい、食料も満足に届かなくなっている。今のように支援物資が届かなくなると、避難している市民に行きわたらなくなる」

結果的に国の不手際によって
屋内避難をしている人々に物資が届かないのです。
これはあまりにも深刻な孤立状態です。
ある特別養護老人ホームの女性職員も同じ窮状を必死で訴えていました。
暖房もなく、あと少しで食料も尽きてしまうそうです。
障害を抱えたお年寄りたちを順次連れ出すためのガソリンもないそうです。

今のところ私には義援金に協力することと祈ることしか出来ませんが
必ず必ず助かってほしいです!
すべての非被災者が何らかの形で関係しあい
すべての被災者を助けられるような支援の全体的なネットワークが
早く出来ないものでしょうか?