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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

きかせてもらたいものです

朝の新聞記事を見て、あきれかえりました。
いまだ、いまさらこんなことを言うのか、こんなことがあるのか、と
重い鉛のかなづちで頭をなぐられたようでした。

二つあります。

石原都知事の、都内の朝鮮学校への補助金見直しの記事。
もう引用するのもいやです。
反日教育を今でもやっている。どういう教育をやっているか精査もせず、日本人の学校並みに手当を出すなんて外国では考えられない」
反日? 精査? 外国?
まるでネットに流れる匿名の見解そのものじゃないですか。
この人かりにも文学者じゃなかったのでしょうか。
ご自身こそ、朝鮮学校に行きもせず、
文学とは真逆のレッテル貼りを、マスコミを駆使して続ける。

この老人は
日本は近隣諸国と、経済上も資源上も
もはや友好を深めるしかないこと
また国連からはこの除外が明確に差別である
と勧告されていること
そんなことも知らないのでしょうか。
いいえ、聞く耳を持たないんですね。
そして老いさらばえた裸の王様を持ち上げて得する人々が
周囲を固めているのでしょう。

しかしもしかりにも文学者の意識がかけらでもあれば
私だったら死ぬほど恥ずかしいですよ。
こんな知性のかけらもないコメント、報道されたら。

あとは在特会徳島県教組に押し入った事件で逮捕された
というニュースの中で
その時あまりにもひどい言葉と実際の暴力が
女性職員に加えられていた、と知ったこと。

つまり、昨今目につくあらゆる外国人排斥の動きの背景には
まぎれもなく現実の暴力がある。
暴力に怯える人々が存在する。
そして暴力によって利する勢力がある。

しかし何を得するというのでしょうか?
ファシズムや暴力や暴言によって権力や沽券を保持し拡大したとして
その先にかれらに何があるというのでしょうか?
きかせてもらいたいと思います。