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詩空間

河津聖恵のブログ。この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

『#連歌デモ』が絵になりました!

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『#連歌デモ』第一巻を読んで読者の方が素敵な絵を描いて下さいました。

絵のタイトルは、                「原発NO!─3.11を忘れない」。作者は京都市に住む落合峯子さん(日本美術会所属)。

この絵は、10月23日から28日迄京都市美術館別館で開催された「新美2012企画展」に展示されました。

10月のある日
「出品制作中に『#連歌デモ』を読んで絵を描きました」と
とつぜん案内のはがきを頂きましたので、足を運びました。
落合さんご本人にもお会いし色々お話を伺いました。

落合さんは美術教師。
故郷は岩手県宮古市
3.11後、ずっと故郷の被災の風景を描いていらっしゃいます。
一般展示スペースには何もなくなった瓦礫の故郷の再生を願い描かれた作品が
そして今年設けられた反原発のコーナーには、この絵が掲げられました。

絵はオイルパステルのスクラッチという技法で描かれています。
絵の上部には左から『#連歌デモ』の第1000首を始めとする歌が並んでいます。
スペースの関係があり
落合さんがとりわけ感銘を受けた歌を選んだそうです。
絵の下の部分は、小出裕章さんの言葉など、他の言葉が描かれています。

なぜ絵に言葉を書き入れたか。

3.11後、聞こえてきた様々な言葉が落合さんの心を揺さぶり続けました。
その言葉をあらためて自分に言い聞かせるために
絵に描き込んだのだそうです。

ちょうど出品の構想が練られている時に
落合さんは新聞で『#連歌デモ』のことを知り、購入して下さったそうです。
その後の制作は
『#連歌デモ』を読みながら進められました。
その結果絵の上部には数十の歌がスタンディングすることになりました。

匿名のうたびとの歌が画家の心を揺さぶり、
美しいビジュアルの世界へと立ち上がったというわけです。
言葉と人との、そして言葉と絵との
とても不思議で素敵な出会い──
それを実現させたのは、
原発という人間の根源的な思いです。
お互いが深まりながら、お互いを求めていたのですね。

(なお、立命館大学の国際平和ミュージアムの二階に掲げられている鳩の絵も、イラク戦争反対をこめた落合さんの絵だそうです。)