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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

署名をお願いします!

本日は署名の訴えです。

読売新聞の記事をあらためて引用いたします。

大阪朝鮮高級学校東大阪市)を授業料無償化の補助対象にする条件として、大阪府が、北朝鮮指導者の肖像写真の撤去などを求めていた問題で、橋下徹知事は28日、学校側から回答がないとして新年度当初予算案に補助金を計上しない考えを明らかにした。
 府は、今後回答があれば、今年度分の補助金を支給、新年度分も補正予算で対応するという。北朝鮮による韓国砲撃を受け、文部科学省も無償化の適用手続きを停止している。」(2011年1月28日11時33分  読売新聞)

朝鮮学校の生徒達や関係者たちの動揺は、今いかばかりかと案じています。

これまで無償化除外反対を訴えてきた一人として、もはや怒りではなく、恐怖すら感じます。これほどの人権無視と差別に対し、みずからの尊厳や人権を守るべき人間として、身の危険すら感じます。詩人としてはいわずもがなです。

橋下知事肖像画補助金の取引材料にしています。他国人ひいては他人の尊厳や自主性を、居住地の首長がその権力で剥奪しようというわけですが、これは、日本政府が砲撃戦や拉致と引き替えに民族教育の権利を奪おうとしているのと、まったく相似形です。それも私において恐ろしさを倍加させています。

なぜ、朝鮮学校が、もはや数少ないとはいえ、いまだ肖像画を掲げているのでしょうか? 「個人崇拝だから」、「反日だから」なのでしょうか? もしそこで学ぶ子供たちや先生、もしくは在日コリアンの人間としての尊厳を認めていたならば、人を人とも思わないそんな嗜虐的で醜い発想は、決して生まれないはずではないでしょうか?

先日、肖像画を掲げているのは、他から援助がなかった苦難の時、祖国からだけ援助があったことへの感謝の気持からだ、とききました。それに対し、「そんなナイーブなこと、信じられるか!」と冷笑する人間もこの日本社会には多いはずです。しかし、人間の尊厳を認め合うというのは、他人の喜びや希望や夢をまず想像し理解することから始まるのではないでしょうか? 他人の負の側面を嘲笑することからは、尊厳ある社会は決して始まりません。

橋下知事やそれを支える世間は、弱い者は蟻のように生きればいい、と言っているようにきこえてなりません。尊厳抜きの人間観をまかりとおらせてはなりません。

橋下知事補助金ストップに反対する署名用紙を下記からダウンロード下さい。皆様のお力をお貸し下さい。→2011129.pdfをダウンロード        
なお、朝鮮学校無償化問題についてのFAQは→http://w.livedoor.jp/mushokamondai/