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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

今日の思い。必要なのは…

原発の存在が日々頭から離れません。
誰もが同じだと思うのですが。

今日ちらっと国会中継を見ました。
民主党の誰かが「これは天災ですか、人災ですか」とつめより
閣僚が長々とはぐらかすかのような
意味不明の答弁をするのをきいていましたが
その発言の中に見えかくれする原発に関する知識の稚拙さには
唖然としました。

私でも知っているような知識をひけらかす時間なんてもったいない、
こんな質疑応答を流す位ならば、
原発のライブ映像を見ていた方が余程安心する
(まだ爆発していないな、という次元での安心ですが)。

もちろん国会議員は多忙すぎて新聞やネットを詳しく見る暇もないでしょうし
政治活動を円滑に行うには一般的な見解程度がふさわしいのかもしれません。

しかし、どうも画面で見るかぎり切迫感が感じられない。
見飽きた聞き飽きた風景。

そうではなくて。

私が、私たちが知りたいのは、今後この国において
どのように自分のいのちを守っていけるかということ。
それを国家がどのように手助けしてくれるかということ。

ちゃんと情報開示してくれ、内外の識者の議論の場を設けて、
日々のそこでの見解を正直に聞かせてくれるならば、
私たちは節電や税金という政策にも納得して従えるわけです。

今日の国会で原子力安全委員会の委員長も答弁しました。
原子力政策を擁護をしようとしているようでしたが
でも、何を言いたいのかさっぱり分からなかった。

そうではなくて。

必要なのは
賛否の垣根を越えた原発についてのプロを総動員し
この社会の存亡の危機にそれぞれのプライドも捨ててもらって
大同団結してもらうことではないでしょうか。
反対派は原発の危険性について熟知してますし
賛成派は原発の修復の方法に長けていると思います。
この社会が戦後六十数年をかけて培ってきた人知を集める時ではないでしょうか。

そして毎日、毎晩、テレビで議論して欲しいのです。
時々刻々、放射能は漏れ、燃料棒は溶け、水の温度は上がっているのですから。
それをテレビで放映してほしいです。

この社会がもし存亡の危機にあるとしたら
少なくともリアルで正しい危機感を持ちたい。
未来の運命のうちで自分で決めるべき部分だけは
きちんと自分で選択していきたい。