本ブログでもすでに記事を書きましたが、8月20日から27日までの中国吉林省・延辺朝鮮 族自治州の旅についての報告です。
ユンドンジュの墓の前で朗読した時感銘を覚えた、詩人の故郷の美しい「天の青」を思い出しながら書きました。
発行されて少し時間が経ってしまいましたが、まだ店頭にあるはずなので、ぜひ手に取っていただければと思います。
「…その明東村を訪れた。時を超えた壺中天のように美しく素朴な村だった。恐らく幼年の詩人が駆けていた頃と変わらないだろう未舗装の秋桜の揺れる田舎道。どこからか鶏の声も聞こえ、草むらからは澄んだ虫の音が夢のように軽やかに聞こえた。詩人の墓地はそこから車で少し登った丘の上にあった。丘では空がとても間近だった。天の青が丘を慈しみ触れるかのようにすぐ近くに感じられた。」