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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

7年前の海

新聞で、普天間移設問題の記事を見るのがつらいこの頃です。Dscf0067_2

本日の朝日新聞朝刊一面の記事から。
社民党党首の福島瑞穂・消費者担当相は26日、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の移設先として「名護市辺野古周辺」が日米共同声明に明記された場合、鳩山政権が閣議に諮る政府声明などの関連文書が「辺野古」に触れていなくても、署名を拒む考えを明らかにした」

これについて、野党のある党首が、「閣僚と党首の使い分けは国民には通用しない。政党の主張をしたいなら、閣外に出るべきだ」という意見を出したようですが、ひどい同調主義だと感じました。誰が考えてもおかしいことをおかしいと主張するためには、多方面的、多次元的に動くはあたりまえです。

先日、国民の過半数が現行憲法を変えるべきではないという調査結果が出ました。
私も絶対、日本には他国の軍隊も自国の軍隊もいらないと思います。

7年前、名護市を訪れました。
オーシャンビューのホテルで海を眺めながら、珈琲を飲んでいたとき、
ドーンドーンと花火のような音が。
対岸に鋭い光が次々炸裂しているのが見えました。
ボーイさんが「いつもの米軍の大砲の演習ですよ、山がどんどん欠けてきているんですよ」
と盆を抱えまっすぐに立ったまま、平然と笑っていたのには凍りつきました。
辺りをドライブした時も、突然匍匐前進の顔を黒く塗った兵士たちが、何かを叫びながら一般道路に突然現れ、すごく怖かったです。
もちろんそんな経験を沖縄の人々は無数に被っているはず。
その苦痛に対する想像力を、もちろん政治家こそが持っていて当然です。

写真はその7年前の沖縄・久高島の冬の海。
神が降りてくるというとても美しい島でした。