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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

あきらかに政治的な意図を持っていると判断します

   先ほど、埼玉県庁の担当者に電話しました。担当者はあくまでもこれは保留であり、朝鮮学校の財政状況が改善させれれば、保留は撤回される可能性があることを強調していました。担当者自身は、朝鮮学校が被災者を助けたりして、共生を願っているのは理解しているとのことです。けれど朝鮮学校の財政状況が悪いのは、地元住民の反対などで移転を繰り返したりした結果背負わされたなど、日本社会の責任である部分も大きいはず。しかしそこに知事は目をつけたんですね。下記のような記事を読んでみれば、知事のやり方が、財政という非政治的な根拠を使った教育への政治介入、ひいては朝鮮学校つぶしが意図されていることは明らかです。

朝鮮学校教科書に拉致記載なし 是正なければ公金支出取りやめも 埼玉・上田知事
2011.2.24 19:26
 埼玉県の上田清司知事は24日の県議会代表質問で、朝鮮学校への公金支出について、「学校側に対して生徒に拉致問題を正しく学ばせることなどを強く要請した」と明らかにした上で、「その回答を受けてから総合的に判断したい」と述べ、支出を取りやめる可能性を示唆した。自民党県議団の長沼威団長の質問に答えた。

 上田知事は昨年11月、北朝鮮による拉致被害者の家族会などから公金支出の中止要請を受け、埼玉朝鮮初中級学校(さいたま市)に歴史教科書などの提出を求め、内容を精査していた。

 県学事課によると、県側は23日、学校側に、拉致問題を正しく生徒に学ばせる▽歴史的な事象について、日本や国際社会で一般的な認識を踏まえた教育を行う▽その際は朝鮮総連の関与を排除し、学校が自主的に行う−ことなどを求める通知文を送付。今年度中の回答を要求したという。

 上田知事は答弁で、教科書に拉致問題に関する記載がなかったことを明かし、「私も歴史の教科書の一部を見たが、歴史的事象について北朝鮮側から見た一方的な記述が見受けられた」と述べた。その上で、「多角的で柔軟な見方を身につけることが、日本社会で生きる朝鮮学校の子供たちにとっても必要だ」とした。

 上田知事の発言を受け、県学事課は「回答によっては(公金支出の)減額や、まったく支出しないこともあり得る」としている。

 埼玉朝鮮初中級学校には平成21年度、県費から約897万円が支出された。