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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

#連歌デモ2051〜2100

2051私(わたくし)の腕に疲れてねむるちいさな子よ忘れないで笑顔と勇気を

2052君の手に手を重ねて歩むよ 闘い方は違えども 君もまた未来を願う同志だから

2053現在この時に絶望の淵を歩く者たちに寄り添う心根あらば闇も明けように(2051と2052へ返歌)

2054放射能驟雨に流れ行く先の淀みの魚の食卓の美味

2055半ば溶け匙を立てるやしゃりしゃりと悼みと涼を氷菓“声”にす(注:3.11以来氷菓のたてる音でさえも悲しい。).
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2056涼求む小旅行先より便り歌無し翌日(よくひ)のデモが歌詠ませ(意:〈連歌デモ〉って、つくづく市民デモだと思う。)
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2057世の中はこんなものよと追随し泣きを見るのは我が身なりけり

2058アイナメはあれかこれかの違いにてあれは食材これは猛毒

2059正道の取り澄ましたるしたり顔ヨノナカァソンナモンデアラスカァ

2060新聞もテレビも止めてツイートチェックそのほうが世の中わかりやすい

2062君の体の中にあるよかれと思う本能(さが)が凶器になる濃縮という名前の暴力.

2063青白き臨界のひかりなぜまた人の運命(さだめ)を狂わせるのか.

2064いづれのち平和の意味を知るでしょう 核の惨禍のかの国も朝焼けの鮮やかな国もまた

2065驟雨きて稲妻ひかり声もなく(すべて流れろ)(流れ去りゆけ)
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2066言の葉の響き揺れ往く愛の夢いのちの全て繋ぎ集いて/もの欲しく裏表とてこの世夢いのちの大きく愛に満ち溢れ/独り往く愛の響きの連れ添いに全ての命深き呼び声/生きる夢溢れる愛の祈りして罪穢れをも抱きしめられて

2067格別の事をせむとて忌むは暗し 松明(たいまつ)が是れ政(まつりごと)なり
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2068汝(な)が肝に日輪ひとつ染め抜かば恐るもの無し世界ぞ同胞(はらから)

2069耐へ抜きて一仟二百有余年変はらぬ物を変へむとぞ思ふ

2070晩夏なれど憤怒のマグマ身を灼きて 赤き涙の瘡蓋(かさぶた)を剥ぐ

2071子どもらに残してゆくのが悔やまれる原発拡散許せし我ら

2072 嬰児はすべて許せり抱かれる君の笑顔に笑顔で返す(2072へ返歌)
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2073熟練の技術者減りぬ全国の原発作業員のいのちも惜しむ

2074産地見てため息一つで菓子戻す子らに漂ふ諦め悲し

2075自滅の道よりも生きる道を探したい立場は違えどあなたとともに

2076子どもらに手渡したけれど故郷の 海山川は放射能にまみれぬ.

2077粛々とこの国のひと従いぬ原子力政策破綻はすぐそこ

2078ひとの手に余る物をば作りだし恩恵受けるは誰にかあらむ.

2079食(じき)求めむずがる子にゆめある時を渡したい生きるとは食べることだから

2080来たるべき明るい未来の核融合「あれ使おうよ」と空を指さす

2081海越える猛者ありてこその新大陸されど故郷は長閑なりけり

2082宇宙(そら)越えるためのみにあれ原子力故郷の星長閑なままに

2083原発の立地条件満たす土地?あるよ。火星か月の裏なら(注:ホントどっか余所の星でやってくんねぇかな)

2084紫峰の頂きがたくさんの街を庇うように死んだ3.12

2085ホチキスが一本みつかりゃ全回収ほら入ってないでしょと言われてもねー
 
2086けばけばが嫌いと一応いっておく。産地偽装でなんだかわからん

2087カネありて人無き土地に死の光命なくしてカネは無価値

2088無関心捨てて守ろう孫の夢己の子孫無上の宝

2089子の笑顔守るは大人の務めなり見えざる脅威を隠す輩へ

2090「短歌が政治を歌うのは危険だった」の論調に深夜秘かに激しく怒る

2091人麿は政治を詠いぬ防人はふるさとおもいていくさをなげきぬ(へ返歌)

2092なきがごと強弁しても歴然と汚染はありき五輪は笑止

2093現実を見据えることの恐ろしさ次第に育つ脳内目蓋

2094汚染されし木の実なれども山のけものにせめて今年の豊作祈る

2095原発もガレキもACTAも要りません笑って暮らせる世が欲しい

2096明日もまた笑い暮らせることもなく3.11後の時間は流れる(2095へ返歌)

2097原発を止めんがために我歌う子どもたちよと我歌う

2098嬰児(みどりご)の目が我の顔じっと見る無邪気さに 妻は涙す被曝をさせて申し訳ないと

2099働けば働くほどに悪貨産む汚れちまった歯車の気分

2100地は汚れ空張り裂けて水澱むとも荒地に刻め吾は生きると