2010-10-11から1日間の記事一覧
たいへん直感的ないいかたですがランボーの詩は接吻(古い言葉ですね)の詩だと思います。 この詩人はつねにざわめく茂みに、激動する社会にふれようとほそく敏感な指をのばしている。風に柔らかな髪をなぜられ上気した少年のくちびるを他者によせ詩がこぼれ…
「日本人は分らない。片手に剣、片手にサクラ、仏様、神様を持っている。暴力とやさしさ、両面を持っている。どうして?」 この本に出てくる一人の被害者はこう問いかけます。 匿ってくれ、助けてくれた日本人もいた。 しかし一方で、他者に対し、残虐を極め…
*ランボーの「谷間に眠る男」への返歌(のつもり)です。 さらに接吻のように 河津聖恵 帽子をかぶらない死者はさいわいである? いまもクレソンの茂みで帽子もかぶらず 口をあけて 眠るあなた脇腹の穴がいまだ真っ赤にいとおしそうにこちらを見つめる 私は…