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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

西陽子「四季 熊野」

詩を書くのも好きですが、 音楽を聴くのもすきです。最近はとりわけ弦楽器を好んで聴きます。 チェロ、バイオリン、フラメンコギター、 それからピアノも弦楽器でしたね。じつは私自身かつて幼稚園から中学生まで音楽系の学校に通っていたんです。一向にうま…

『日韓環境詩選集 地球は美しい』が刊行されました

『日韓環境詩選集 地球は美しい』(佐川亜紀・権 宅明編訳、土曜美術社販売)が刊行され ました。「地球環境の危機の時代に東アジアの叡智を表す。日韓新時代を迎えグローバルな意識で共生の世紀を目指し、現代文明の行詰りに東洋の自然と思想を復活させる詩…

「太陽の男たち」上映会&徐京植さん講演会

パレスチナ関連の映画上映会&講演会のお知らせです。中東映画研究会(Mefist)第1回研究会として、11月28日(日)13:30より、京都大学にて、パレスチナ人作家ガッサーン・カナファーニー原作の不朽の名作「太陽の男たち」(1972年、シリア、日本語字幕つ…

私はみたいとは思いません

私はそのビデオをみたことはありません私はそのビデオをみたいとは思いません みたいみたいと思っているのは何者でしょうみたいみたいというそれは紙のようになんとかわききった欲望でしょう欲望の影が波のようにうごめいています うすっぺらな欲望がこの世…

善魔

「善魔」ということばを今思い出しています。 夜の報道番組でマイクを向けられた道行く人々はみな野蛮な隣国からこの国を護らなくてはならない、とレポーターに告げていました。まるでそれがゆるぎない善のように。いつか画面で少女がいきなり核実験なんて許…

今必要なのは

「他者はとおい。他者とのあいだには本当は深い深淵がひらいている。私は一人で真実の世界の姿は闇なのかもしれない」 昨日そのようなニヒルなことも書きました。そのように「深淵」や「闇」と書くことでどこか安心する自分もたしかにいるのです。 この世は…

闇に沈まないために

このブログでは私が読んでもらいたいと思う他者の文章や言葉をたくさん紹介しています。なぜそれらを読んでもらいたいと思ったのか。それは総じて紹介した言葉には真実があり、無条件に信じることができるものがある、と思ったからです。つまりそれはただひ…

「朝鮮学校で学び」�「安(ぺいあん)

11月1日付神奈川新聞に掲載された在日朝鮮人二世の方のエッセイです。 時流自流 かながわ この人が語る 朝鮮学校で学び 外国人学校ネットワークかながわ世話人・�「安(ぺいあん) 5ヶ月前、滞在先のカナダから送られてきたメールは刺激的だった。<朝鮮…

めがね

めがねを新調しました。 他愛ない話ですが、17歳の頃からめがねを愛用している私にはちょっとした存在の変化をもたらす出来事です。 何年かぶりの視力検査も緊張しました。ど近眼の私はだんだん芥子粒のようになっていくひらがなをよめよめといわれるのが…

詩歌の本棚 2010年11月1日新刊評

昨日の京都新聞朝刊に掲載された詩集評です。現代詩に対する私自身の現在のスタンスを、自分なりに平明に書けたかと思います。 *********** 詩歌の本棚 2010年11月1日新刊評 河津聖恵 俳句や短歌が音節の数や音の響きによって、私たちの深く隠さ…

梁石日『めぐりくる春』(金曜日)

「従軍慰安婦」の苛酷な運命と真実を描いたフィクションです。 真実を描いたフィクション、とは、言語矛盾のようですが、そうとしかいいようがありません。 息もつかせぬ迫力ある筆致と繊細な心理描写。物として扱われ、名も痕跡も残さず死んでいった女たち…