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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ピョン・ジェス(卞宰洙)講演「安重根と石川啄木」

昨日、大阪・ドーンセンターにて文芸評論家ピョン・ジェス(卞宰洙)先生による講演「安重根と石川啄木」が行われました。 ピョン先生は、2007年に文藝春秋に載った「プロメテウス」という私の詩を、2009年に、当時朝鮮新報に連載していた「朝鮮と日…

夏椿

玄関脇の夏椿が今満開です。 沙羅の木ともいいますが、夕方になると花ごと落花する一日花です。今年は狂い咲きともいえるほど数が多く、一つ一つが大きいです。(向かい合わせにある山法師の木もこの春は大きな蝶のような花にまみれました) 今年でちょうど…

共にあるために──朗読会のお知らせです

来る7/9に、大震災を超えて行くために、そして、無償化実現、助成金の継続を求めた朗読コンサートが開催されます。もちろん、会場は東北朝鮮初中級学校です! <ヒムネジャ ハムケ 東北朝鮮初中級学校!> 2011年7月9日 14時15分開始1.学生達と…

京都国立近代美術展「青木繁展──よみがえる神話と芸術」

昨日、京都国立近代美術展で「青木繁展──よみがえる神話と芸術」を見てきました。 暑さもあり、閉館まで時間もなかったので、一つ一つじっくり見る集中力はやや続かなかったのですが・・・。 しかし有名な大作「海の幸」はじっくり見ました。1904年、東京美…

6月21日ゲスト講義in横浜市立大学(三・感想篇)

横浜市立大学のゲスト講義の報告のさいごは、学生さんたちの感想をピックアップして締めくくりたいと思います。たくさんの感想の中からいくつかの、全文あるいは一部分をご紹介します。 「昔、ことばがまだなかったころ、あふれる気持をどう表現したんだろう…

6月21日ゲスト講義in横浜市立大学(二)

テーマは「詩を導く土地」。 旅先の土地で見聞きしたことによって、詩を書いた経験を話しました。 2008年に『新鹿』、2009年には『龍神』を出した経緯。 2007年9月に田辺に住む倉田昌紀さんから思いがけないオファーをいただいて、始まったフィ…

6月21日ゲスト講義in横浜市立大学(一)

一昨日6月21日、横浜市立大学の講座「芸術と現代」で、ゲスト講義をしてきました。タイトルは「「詩を導く土地」──『新鹿』『龍神』を中心に」。国際総合学科を中心とした一、二年生180名を対象に行いました。 大学一、二年生というと、18、19才。…

6月20日付京都新聞朝刊「原発と国家第2部�C東北電も福島に計画」

原発には「おっとり」も、「たけている」もないのですが・・・。建設の背景には、封建社会そのままの日本の実相が存在していました。 6月20日付京都新聞朝刊原発と国家第2部�C東北電も福島に計画 (写真は東北電力が計画している浪江・小高町の原発予定地↓ …

interview 詩集「ハッキョへの坂」(「月刊イオ」7月号)

「月刊イオ」7月号に掲載された「ハッキョへの坂」についてのインタビュー記事です。取材・編集して下さったのは、編集長の琴基徹さん。 interview 詩集「ハッキョへの坂」 作者・河津聖恵さんの詩への思い 昨年2月に朝鮮学校の授業を見学した後、…

劇団タルオルム第六回公演、マダン劇「我が家のイヤギ」

劇団タルオルム第六回公演、マダン劇「我が家のイヤギ」をみてきました。 会場は、なんと中大阪朝鮮初級学校運動場。 昨年はあの「金銀花永夜」で大感動したタルオルムのマダン劇です。マダン劇とは観客が舞台を囲んで、演者と観客が声を掛け合う劇。 しかも…

京都新聞「原発と国家」第二部(3)

昨日の京都新聞朝刊「原発と国家」第二部(3)も興味深かったです。 東電は、途方もない原発マネーで用地を買収し第一原発の大々的な建設工事が始まります。東電が作った工事の記録映画「黎明」に入るナレーションは「地元の人たちも工事に参加する」「靜か…

京都新聞連載「原発と国家」第二部

京都新聞の朝刊で始まった連載「原発と国家」第二部が面白いです。 昨日は「過疎ゆえの誘致推進」。福島県双葉郡(大熊町と双葉町)への原発誘致の頃の話。 原子力委員会が作成した立地条件は、�@一定距離の範囲が非居住地域。�A非居住区域の外側は低人口地…

ヤドリギ金子さんの詩「臆病風?」

現職教師であり詩人でもあるひとの、魂の葛藤とことの真実が鋭くうたわれていると思いました。 臆病風? ヤドリギ金子 総務部長の厳かな号令「国歌斉唱」国歌って何?とまた思いつつなぜ「君が代」なのだろうと何度思ってきたのだろうと思いつつ歌には罪がな…

「詩と音の会」に参加しました

京都の詩人名古きよえさん主宰の「詩と音の会」に参加しました。 同会は、現代詩の自作を朗読し、弾き語り、演奏などを共に聴く会です。年に一回、京都にふさわしい場所でひらかれます。 今回の会場は、御所近くにある大聖寺門跡。代々皇女が門主を務めたと…

9日夜『ハッキョへの坂』のお祝い会をひらいていただきました

三日前の9日の夜、大阪の東成区役所一階にて新詩集『ハッキョへの坂』のお祝い会を在日朝鮮文芸同大阪文学部の方々にひらいていただきました。お忙しいところ参加して下さった皆様にはこの場をかりて心から感謝申し上げます。 とても素敵な夜でした。詩集の…

あと20分で始まります。

あと20分で始まります!NHK「こころの時代 作家・辺見庸 瓦礫の中から言葉を」再放送!13:00−14:00 教育テレビにて。

6月6日付北海道新聞夕刊 辺見庸「幻燈のファシズム ──震災後のなにげない異様」

辺見庸さんの新稿です。現在立ち込める不可視の霧。そこに映る奇妙な影絵。しかしこれ以上私たちは、みずからの不気味な影を揺らがせてはなりません。 6月6日付北海道新聞夕刊 幻燈のファシズム ──震災後のなにげない異様 辺見 庸 暮れおちるまえに相模湾…

映画『軽蔑』(監督廣木�驤黶jをみてきました

映画『軽蔑』(監督廣木�驤黶jをみてきました。高良健吾のカズは美しく、鈴木杏の真知子はキュートでした。 全体として中上健次の小説を、時代の雰囲気と共にそつなくビジュアル化していると思いました。時代は1980年代(時折「au」など現代的な看板が…

『空が青いから白をえらんだのです──奈良少年刑務所詩集』(詩・受刑者、編・寮美千子)

「空が青いから白をえらんだのです」 何とセンスのいいコピーだろう、と思われるかもしれません。しかしこれは、『奈良少年刑務所詩集』に収められた作品。タイトルは「くも」。 この詩集の詩は、編者の寮美千子さんが担当した同刑務所の「社会性涵養プログ…

「週刊金曜日」投稿欄に詩集『ハッキョへの坂』の感想が掲載されました。

「週刊金曜日」849号(6月3日発行)の投書欄に、『ハッキョへの坂』の感想が掲載されました。投書主の李さんに感謝申し上げます。 詩集『ハッキョヘの坂』 李淳明(イ・スンミョン)(35歳) 最近、朝鮮学校高校授業料無償化実現のため誠実に一生懸命…

紀伊山地に林業の現場をたずねて

金曜夜から日曜夕方まで、紀州・熊野の田辺に行ってきました。 今回の目的は、紀伊山地に入ること。倉田昌紀さんを介して、植林から住宅販売まで一貫して手がける、地元の老舗山長商店の方々に山を案内していただきました。 日曜日、うっすら雲がかかりなが…

本日付しんぶん赤旗「主権在民に反する横暴だ」 一法真澄さん(80)に聞く

本日付しんぶん赤旗の記事です。「君が代」強制条例案は、まず2300万の死者に対する冒頭です。 大阪「君が代」起立強制条例案」主権在民に反する横暴だ 大阪府枚方市の正念寺住職初代大阪労連議長 一法真澄さん(80)に聞く 国も強制していないのに、…

「愛してる」への渇望──中上健次『軽蔑』

6月4日から映画が封切られる中上健次『軽蔑』。男と女の純愛を、主人公の踊り子真知子の視点から描きます。映画と原作では少し違いがあるかもしれません。映画も楽しみですが、ここでは小説の方を。 新宿のトップレス・バーの鏡張りのカウンターの上で踊る…

本日付朝日新聞朝刊社説「君が代判決 司法の務め尽くしたか」

今回の判決の問題点を的確にまとめています。後段など読むと、先に結論ありきの裁判ではなかったかとさえ思えます。 本日付朝日新聞朝刊社説君が代判決 司法の務め尽くしたか 最高裁の裁判官は、多数決で決まる法廷意見とは別に、個別意見を表明することがで…