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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『自由と平和のための京大有志の会声明書』

『自由と平和のための京大有志の会声明書』(クレヨンハウス、500円) が出ました。 この夏いつだったか 沖縄から帰ってきたばかりの私は、 ネットで「声明書」を読み、 とりわけ「海は、基地に押しつぶされてはならない。空は、戦闘機の爆音に消されてはな…

『自然と兆候/4つの詩から』(監督:岩崎孝正)が山形国際ドキュンメンタリー映画祭で10月10日に上映されます

インタビューと詩の朗読によるドキュメンタリー、 『自然と兆候/4つの詩から』(監督:岩崎孝正/2015/50分) が山形国際ドキュメンタリー映画祭で 「ともにある Cinema with Us 2015」部門で上映されます。 内容は、いま福島の風景を撮影している写真家北…

「現代詩手帖」10月号に詩「花世の島」が掲載されました

7月に訪れた沖縄の各地で感じ取った、岡部伊都子さんの面影からイメージを借りました。 もちろん現実の岡部さんの姿から作品として想像をふくらませたものです。 詩に出てくる「月桃花」は岡部さんが愛した花。 安保法案可決が迫る中で書いた、私なりの反戦…

賢治祭の夜

未明に安保法案が可決した19日夜、 「賢治祭2015」が 詩人の高橋秀夫さんのお店 「つづきの村」(奈良市学園町)で行われ、 私も講演者として参加しました。 私は『闇より黒い光のうたを―十五人の詩獣たち』で詩獣の一人として、 宮沢賢治を取り上げました…

安保法案可決の朝

安保法案は 国会前に行った翌々日の19日未明に可決してしまいました。 京都に戻って私も最後までTVを見ていました。 その瞬間の失望感は、いいがたいものでした。 それは私だけのものでなく、 憲法が守られ、平和への思いが守られることを願いつづけた無数…

9月17日国会前に行きました

先週17日、連日国会前で行われている、 安保法制反対のデモに参加しました。 以前反原発のデモに参加したことはありましたが、 国会に行くのは二年ぶりくらいでしょうか。 採決直前ということもありかなりの混雑が予想されました。 一人で行くと迷子になっ…

9月15日付京都新聞掲載「詩歌の本棚・新刊評」

大阪の季刊詩誌『びーぐる』28号が、「石原吉郎と戦後詩の未来」と題した特集を組んでいる。石原は今年生誕百年を迎えた。戦後約八年間シベリアに抑留され、帰還後詩を書くことで極限体験と向き合った詩人である。同誌で一色真理氏は、3.11後の日本で今最…

書評・濁流の中で出会った一枚の板―石川逸子『戦争と核と詩歌―ヒロシマ・ナガサキ・フクシマそしてヤスクニ』(スペース伽耶)(「思想運動」964号(2015.9.1)掲載)

原発事故後この国は濁流に呑み込まれている。事故直後は社会は新しい共同体を目指し、原発を放棄する道を歩むのではないか、と淡い期待もあった。だが今やこの国はさらに方位を失い、戦前からの血の流れにさえ身を任せている。本書は濁流の中で私が出会った…