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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

2015-01-01から1年間の記事一覧

『闇より黒い光のうたを』書評(東京新聞、朝日新聞)

4/19付東京新聞の「新刊案内」で拙著『闇より黒い光のうたを』(藤原書店)が紹介されました。大変的確な内容でした。「詩の力」という言葉が嬉しいです。 「ツェラン、ボードレール、石原吉郎、原民喜…。近現代に活躍した内外の詩人十五人の作品の魅力と、…

鴨川の源流地、岩屋山志命院を訪れました

京都・雲ケ畑の、岩屋山志明院を訪れました。 二年くらい前に新聞で、ここに小さな岩屋に鴨川の源流地があり、祈祷されていると知り、ずっと行ってみたいと思っていた場所です。 北山杉がうっそうと茂る雲ヶ畑の最奥地でした。 時に忘れられた、というより、…

李英哲「河津聖恵『闇より黒い光のうたを―十五人の詩獣たち』を読む」(2015年3月9日付朝鮮新報文化欄 )

2015年3月9日付朝鮮新報文化欄 河津聖恵『闇より黒い光のうたを 十五人の詩獣たち』を読む 李英哲 「すぐれた詩人とは、恐らく詩獣ともいうべき存在だろう。危機を感知し乗り越えるために、根源的な共鳴の次元で他者を求め、新たな共同性の匂いを嗅ぎ分ける…

3月2日付京都新聞掲載「詩歌の本棚・新刊評」

間もなくまた三月十一日になる。この四年間でこの国の人と社会はどのように変わったか。確かなのは、当時望んでいたような状況にはなっていないこと。だがもし自分の内側も変化しているならば、外側の変化を言い当てるのは難しい。しかし世界は悲惨な事実を…

『闇より黒い光のうたを〔十五人の詩獣たち〕』が発売開始になりました!

季刊『環』に四年間連載した詩人論と、他詩論を収めた 『闇より黒い光のうたを〔十五人の詩獣たち〕』(藤原書店) が刊行されました! 季刊『環』での四年間にわたる「詩獣たち」の連載が結実しました。 闇の時代に詩の光を信じて生きた十五人の詩獣達の思い…

2015年1月19日付京都新聞朝刊掲載「詩歌の本棚/新刊評」(岡本啓『グラフィティ』(思潮社)、『新編石川逸子詩集』(土曜美術社出版販売)、山本美代子『湖北』(編集工房ノア))

「フェルナンデスと/呼ぶのはただしい/寺院の壁の しずかな/くぼみをそう名づけた/ひとりの男が壁にもたれ/あたたかなくぼみを/のこして去った/〈フェルナンデス〉/しかられたこどもが/目を伏せて立つほどの/しずかなくぼみは/いまもそう呼ばれる…