2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
今現実を直視する詩人は、怒りの感情と無縁ではいられない。そして詩とは怒りを解消するのでなく、より深いものにする言葉の模索だ。 水島英己『野の戦い、海の思い』(思潮社)には、沖縄の基地問題に対する激しい怒りがある。だが作者は感情をあらわにはせず…
先月訪れたパリでの散策中、ある街角を曲がると、ふいに詩が現れて驚いた。壁二面にわたりランボー 「酩酊船」が刻まれていたのだ。壁の近くにかつてあったカフェで、17歳の詩人はパリ・コミューンへの共感をもとに書いたこの名作を朗読したという。荒れ狂う…
HP「詩と絵の対話」を更新しました。今回のゲストは秋川久紫さんです。詩と美術の関係について、長編力作を寄せて下さいました。私は若冲の「樹花鳥獣屏風図」をモチーフとした詩とその解説を。全体的に見やすくしました。ご高覧下さい。https://www.shikuka…