中国新聞 2010年11月23日付
高校無償化 朝鮮学校への適用 詩の朗読会で訴え
「高校授業料の無償化を朝鮮学校にも適用するよう訴える詩の朗読会が21日、広島市東区の広島朝鮮初中高級学校であった。県内や関西から集まった詩人や同校の教師たち計11人が12編を朗読した。
「学校はみんなのまなびや」「差別と偏見がくっきり姿を表した」などとの表現で適用除外の動きを批判。生徒5人も自作の詩を読んだ。主催した詩人グループの代表河津聖恵さん(49)=京都市=は「政府は無償化の方向を示すが、まだ安心できない」と話した。」
安心できない、という私たちの予感は正しかったのです。
昨日の今日でいきなり無償化の適用外をやすやすと宣言するとは
本当に恥ずかしいことです。
信じられません。
文科省や民主党はこれまで何のために議論を積み重ねてきたのでしょうか。
真剣に朝鮮学校の無償化除外問題に向き合ったこともなく
朝鮮学校に行ったこともない文科大臣や官房長官に
そんな重大な発言をする資格があるでしょうか。
面倒くさい問題はもうこれで片付けてしまえ、というのでしょうか。
政府は教育と政治は別という理念を選択したはず。
教育権というもっとも基本的な人権を尊重すると約束したはず。
保守勢力や世論や国民感情という化け物のなすがままになり
普遍的な理念を貫けない国を国と呼べるわけがありません。