昨日、福島から京都に自主避難されてきたご家族に会いました。
ある集まりで、せせらぎの音が爽やかな場所で。
まだ幼い坊やのつぶらな眸に映り込む、緑は美しく
胸をつかれました。
長い旅だったのだと思います。
私たちが何気なく過ごす日常とシンクロして流れている
遥かな福島の人々の、激しく揺れ動く心の時間──
希望と絶望、光と影、迷い、迷い、そして疲労。
子供さんを抱えていれば、その小さな命を優先せざるをえないでしょう。
遠く福島にも美しい緑があり、せせらぎがある。
ご家族の胸には今風景は二重に、重いかもしれません。
それが早く、二重の美しさとなりますように。
坊やの黒い眸と故郷の緑が、睦み合い
さざめき輝きあう日が早く早く戻ってきますように。