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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

#連歌デモ 2225~2255

2225脱原発に流れる議員の青クラゲ信じかねつつも心漂ふ

2226「脱原発」纏いはすれどその下に覗く利権の鎧隠せず(2225へ返歌)

2227天頂に輝く月を愛でる夜半癒しの光に憂いも消えて

2228つきぬけた蒼い海に我は叫ぶ何度も何度も生きてやる被曝に負けず生きてやると

2229心に宿る深き闇に小さなあかりともしたいきみが闇にもう迷わぬように

2230あれ以来どんな山河の君が代か右からデモで旗振る君は

2231君が代を民が世となさん陸奥(みちのく)の踏みしだかれたる歴史のために(2230へ返歌)

2232防災と叫べり報道叫ばずは防放射能被曝せよとや

2233風情などいづれか死語となりぬるか四季も自然もさびゆく国に(注:真夜中の満月をながめつつ…)

2234「力」ならば瓦礫となりてくずれ去れ「歌」のひこばえわれらに芽吹かん

2235夜明け前歌を紡げる人ありて拙き歌も空に繋げば(2234へ返歌)

2236君が抱く小さな愛し児をどうか被曝に巻き込むなかれ

2237人の子の親になった君ならば被曝の怖さ少しでも学んでほしい

2238無知で愛し子殺さぬために五感と直感全てをフルにしなければ 大切な人すら被曝から守れない 被曝はそんなに甘くないから

2239ただ独り貴くあれと思うものを塗り潰さんとするものもあり 

2240大丈夫大丈夫だよと伝えたい福島原発収束ならじ

2241連歌デモ歌の力は行間にまたは文字の奥に潜むや

2242はからずも防災の日に値上げする東京電力の無反省怖し

2243心身の変を変とも思わせぬ壊れていくぞ人の内から

2244警鐘も今は解らない聞こえない自分が死なない壊れないと過信するうちは(2243へ返歌)

2245天災ならば幾度も乗り越えたりし同胞の力を奪う原発地震

2246「防災の日」と騒ぎたり天災は今日も罪なき誰かを襲ふ

2247きみに伝えたい ただ それだけのために僕は絵を歌に描く 未来への歌と祈りを それが世界を少しだけ変えると信じて

2248歌の中に悲哀と希望見いだして あまたのひとが今日もまた詠う ただ愛しいひとのために

2249旧盆の月冴え冴えと天にあり核の汚れを吹き払う如(注:やっと家に帰り着く。)

2250この月が遍く照らす盆今宵魔界に伏せるモノら狩りだせ(注:帰りのバスで爆睡したせいで寝付けない。2251と2252 も同じ。)

2251寝苦しき夜に繰り出せる呪(しゅ)の矢あり連歌のデモは空を駈け抜

2252官邸の闇にも届け盆の月太古の光「文明」を撃つ

2253原発に中立はなきと知りや悪戯に中庸気取るは無知の披瀝ぞ

2254夏の暑さ耐えてすごした2012年関電の大嘘大飯動かす

2255馬鹿だねと嗤われるのは慣れっこで誠外れに不慣れなダケさ(注:外道と書くとちときついから。)