昨日、朝鮮高校無償化除外案反対のためのリーフレットの原稿がほぼ揃いました。
みなさん締め切りを厳守して下さり、
また予想を上回る数となったことに、
今感動しています。寄せて下さった方々、本当にありがとうございました。
それぞれに熱い思いのこもった文章と詩が並んでいます。
久しぶり詩人っていいなあと思いました。
この社会に敵対と分断と差別をもたらそうとするメディアや権力者への怒り。
またそこにどこか加担していた自分自身への怒り。
共に生きる他者への共感と連帯。
そして今を生きるすべての人々への呼びかけ。
そうした思いのいわば「導線」あるいは「動線」があるために
言葉はいきいきと、つやつやと、まっすぐ輝いている。
輝く関係性の手を伸ばしている。
いまのいま苦しむ他者の肩へ。
この問題をスルーする日本人の背中へ。
明日あるいは未来の自分自身の手へ。
この人がこんな詩を書くんだという驚きもありました。
あるいは、
ああこの人は自分の個性をめいっぱいこめて頑張ってくれたなあと。
私もまた文章以外に詩を書きました。
詩を書きながら
詩というものが人間に発生した理由を身の内から知った気がします。
言葉は苦しむ他者へと向かう関係性においてきわだち、いきづく。
万葉集で多い歌は挽歌と相聞歌といいますが、
挽歌とは苦しむ他者が死者というよりも自分自身である場合、
相聞歌はそれが今自分にとって唯一と思える他者である場合、
ではないでしょうか。
今回のリーフレットの詩は挽歌でもあり相聞歌でもあり、
自分を含む「他者と共に生きる詩」といえるかもしれません。
4月上旬には完成させたいと思います。
これをもといにまったくあらたな詩の活動が始まるでしょう。
*写真は、今朝新聞で見つけた、東京の新国立美術館で開催されている「日本アンデパンダン展」に出品中の貴志カスケさんという作家の「尹東柱の詩」。水を利用した動きのある石の大作ということです。29日までということです。どんなものなのか、どなたか見られた方がいたら、教えて下さい。