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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

三号機の爆発

さきほど、福島原発三号機の爆発の画面を見ました。
NHKでは一号機と似た感じでしたが、民報のライブ映像では
激しい焔が閃いたあと、まるで小規模の原爆のように黒く不気味な煙が高々と上がり、
何か多くの落下物が見えました。
よく分かりませんが、この三号機はたしかプルトニウムを作ったりしていたのでは。
たしかにあの黒い煙にはとても嫌な予感がします。
どうすればいいのでしょうか…。
これ以上地元に苦しみがあってはならないはずです。

しかしここには津波もおしよせているらしいし、
状況はもう最悪です。

ニュースでは誰もが想定できなかった事態だと言っているけれど
原子力発電が一度暴走すればどうなるかは
少なくとも計画した専門家には明らかに分かっていたはずです。
でも私たちには知らせていなかったし、一部の人は警告していたのに
私たちは真剣に耳を貸さないでいた。
そんな自分が悲しいです。

いずれにしてもここで行われていたプルサーマル計画とは
一体何のためのものだったのでしょうか。
この原発で作られた電力は
東京に供給されていたといいます。
都心の不夜城の美しさや交通機関の便利さが
こんなふうに現地の人々の生命の危険と隣り合わせのものだったとは。
そしてそれをかつては私も喜んで、当然なものとして享受し
夜の光の美しさを詩にしていたこともあったとは。

関係者は死にものぐるいだとは思います。
しかしこのような事態を一抹でも本気で心配することができなかった
とりわけ日本の中心にいる者たちの自己中心的な傲慢さ、他者への無関心さが
遙かな遠因であったことは間違いないでしょう。