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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

#連歌デモ2966〜3017

2966里山やいちもんかごめ鐘が「ご〜ん」どこへ帰ろか お家が見えない(注:頭字「さいかどお」、脚字「やめんかい」) 

2967壊れた陶器の破片(かけら)集めて焼き直した陶器のように 言の葉に壊された音楽をのせて唄おうやりきれぬ気持 この音楽に隠した大切な歌をイムジン河によせて

2968SFの悪夢の如き未来社会がほぼ実現首都東京をガスマスク付けて歩く

2969叫べども汚染広がる穢土東京偽善者区長の顔見て憎し

2970福島の痛みは全ての民人の痛み #全原発を即時廃止せよ

2971君たちと共に闘うひとがいる湧水やがて大河となれば 

2972軍靴の音わが心にぞ響きける戦後にあらじ戦前なるぞ

2973けふもまた維新支持する人に問ふいくさ赴く覚悟ありやと 

2974紅顔の子らの笑顔を曇らすな笑い声にまさる音楽はなし

2975我が中の白骨今日も歌いけん今日を限りのいのちであると

2976生と死は表裏一体免れぬ今歌わずにいつ歌歌う

2977葬祭の列は我が身に来ぬものと思ひて進める原発推進

2978愚か者よ白木の棺に入るのは我が身ひとつと気づきたまえ

2979八重山の南の果てで小競り合い人命失う戦の種やっと見つけて嬉々とする浅ましきかな修羅の軍隊/国境を外してみれば火山列島一つの連なりヤポネシア 国言葉超え流れる命の生態系命の営み/民族の歴史とカルマの囚われ人あらゆる頼みの帰属意識捨て国籍も無く我一つの命として生きなむ

2980行き場なき原発のごみ持て余す火山の島に住みいる我ら(A nuclear power plant is black sheep! We live a volcanic zone's little island ! Poor stray sheep!)

2981我が島は千島琉球列島弧火山列島核列島と化し(2980へ返歌)

2982地下深く埋めると言ってた専門家自身の自信も地震で崩壊(2981へ返歌)

2983君よよく見てくれよ オレたちの国がしてること 子どもを奈落に突き落とす政治家たちのこと 君は忘れるな国が子どもを殺そうとしてること 核兵器原発は双子だと 君よどうか愛する人と子どもだけは 命をかけて守ってくれよ

2984政治家も更なる巨悪に利用され催眠術にかかっているのか悪夢から醒め童心で見つめよ瀕死の世界のこの姿/核文明地球に巣食いし寄生虫母なる地球を何百回吹き飛ばしたら満足なのか/姿を変えても毒は毒原発は形を変えた遅効性原子爆弾他に非ず人を欺く悪狐の茶番終わる時(2983へ返歌)

2985原発をつぶせつぶせよハッキング無法地帯で方法問うな 

2986連歌デモ参加したしと思へども歌心なき我情けなし 

2987もうひとつの祖国のことよく知らぬ私に優しい挨拶で語りかける 安寧ですか(あにょんはしむにか)?と

2988立ち向かう目前の官邸広くても我らが目指すは優しい未来

2989我ら波紋を起こす一滴の水になりたし歌の力は軽やかに国境も立場も越えるゆえに

2990これ、ちょっと、いや、わお、やるね、キュンときた あまりに惚けて詠み締められぬ (2925「時々はあなたに逢って免疫を上げたい僕の被曝対策」へ返歌)

2991それは小さな奇跡なり祖国を見捨てし我が胸に祖国の歌の深く響くは(2861「それは小さな奇跡・・」へ返歌)

2992人生に起こる事々偶然無し祖国を離れ祖国の危機に遠く離れて必ず出来る事有りなむ(2991へ返歌)

2993風に空澄み渡り塵は消え嘘や脅しが行き場喪う 

2994我闘う事争う事に生き甲斐感ずる兵士に非ず/命を授かり地球に生まれ全てのものを感じ触れ合い愛する為に今此処立てり/国覆う黒雲は何時の日か晴れ間を見せるか/ジワジワと追い詰められて王手がかかる詰将棋/5年後に国が分かれて民が散りじりに離れても麗しき生まれた島を忘れる事無し

2995津波で家族を失いて肩落とし途方に暮れた君に言い一緒に生きて行かないか二人ならきっとなんとかなるものさと/祝言の朝君を見送る母は無し紅差して白き横顔美しく嫁ぐ喜び涙に濡れて/君は今新しき人となり我が家の家族もう一人ではないよと何度も頷き見つめ合い/あれから一年半過ぎさり

2996福島の外に出でて子らの聞く「これには放射能入ってないの?」

2997震災の中に産まれし幼子は笑っているか走っているか

2998想定外想定内は聞き飽きた正しき知識で子どもを守れ

2999この国に前線ばかりが増えてゆく孤立させるな同胞達を

3000出鱈目と誤審で飛ばした1Fを斑目番長「被爆は運命」

3001植物が 植物のみが 真空を 生き抜いている 圏内の街 あれは人 いやニワタバコ 圏内で まるで異星の 立ち姿かな

3002ある場所は真空地帯になりにけり不可視の力漲るばかり

2960虚しくなれ雑草のよう我が言葉葉擦れの音のララバイになれ

3003 66号線を聴きながら福島に住む君のことを想う大丈夫きっと心を守るから

3004言葉より声を 声より唄を 唄から心を 心の言葉を(angel fall)より BUMP OF CHICKENのような染み入る詩をつくりたい 心を砕かれても諦めずに何度も声をあげるために

3005虫の音をBGMに茶を飲まむこの平和(やわらぎ)のいつまで続くか 

3006汝(な)がもしも日本を憎み決然とテロル謀るも原発撃つな

3007汝(な)が国と民草変わらず日々を生く小さな未来を子らに託して

3008フクイチの今なおメルトスルーして地下水脈爆発なきや/今もなお放射能撒き散らし廃炉はいつか時が被曝して/悪夢して今から恐れ来たるらし数えの命病いに窮す/誰もかも正気に夢の勿れせば光の在り処教え賜わん

3009ポル・ポトのいる国かここは?我ら緩やかな無差別虐殺の只中にいる

3010戦争だ?できるわけない無防備に津々浦々の原発を抱えて 

3011ガラス越し日光揺らめき煌めき眩し何事も無き午後過ぎ行く国家の大難知らぬなら長閑な午後に微睡み寛ぐ

3012カタンコトンと汽車は進む 平和な音に微睡めど目的地はまだ遥かなり 乗り合わせた君と言葉を交わし ガムなど分けあいながら世を憂い 何時の時にか着く目的地を待とう まだ一年半なのだ(3011へ返歌)

3013行く先知れぬ汽車に乗り込み乗合いの行きずりなれど 引き返せぬ片道切符を手握りしめたり/汽車旅の道連れ同志何年掛かるか分からぬ長旅過ぎ行く風景振り返る僅かな余裕も無き儘に/始発駅福島を出て早18ヶ月線路の上を汽車は進み行きまだ知らぬ幸福駅を夢に見て(3012へ返歌)

3014好きな男に抱かれることすら厭わしき私の卵巣と子宮も 子を生めばその子さえ実験材料の道具とは…

3015人の手によれるものには全きなし神の摂理にそむく原発 

3016搾っても搾っても黒き水出すボロ雑巾我が心清き泉で絞るなら光る水滴零れ落ち/公園の樹々は健気にも光合成に勤しみて汚れた空気吸い込みて清き空気に変えんと吐き出し/酷き国に成りたと嘆く老人達はまた酷き時代を超えて今在り/子供らに毒を食らわす給食は亡国の大罪赦されざる事

3017汽車は行く線路の上を特急に非ずも急ぎ足で/車窓から見る景色箒星の様後ろに遠のき過ぎ行きて目で追わずとも幻となる過去/大きな河向こうの山と緑の田畑を過ぎ行けばきっと君住むその街に辿り着けるかその駅に/窓閉めず風を受けたり振り返る事無く風に向かいて唯真っしぐら汽車は行く