めがねを新調しました。
他愛ない話ですが、
17歳の頃からめがねを愛用している私には
ちょっとした存在の変化をもたらす出来事です。
何年かぶりの視力検査も緊張しました。
ど近眼の私は
だんだん芥子粒のようになっていくひらがなを
よめよめといわれるのが
刑罰のように苦痛です。
そのむかしは
「こんな大きなのも読めないんですか!」
となぜか叱られたことさえありました。
けれど最近は私くらいの近眼もよくあるのか
あまり驚かれなくなったのはさいわいです。
今回、数年前よりも進んでいると分かりましたが
対応するレンズはまだまだあるようで
ちょっと安堵しました。
でもめがねは顔に合うまで
ちょっと時間がかかるんですよね。
いいえ顔がめがねに合うまで
といったほうが正確でしょう。
見慣れるまで、というのがきっと一番正確。
新しいめがねを置いてみると
眠っているみたいです。
まだ何者の一部でもない、やすらかな眠り。
明日から私がみる光や影や色をたべて
ゆっくり育ってくれるでしょう。