#title a:before { content: url("http://www.hatena.ne.jp/users/{shikukan}/profile.gif"); }

河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

#連歌デモ2727〜2763

※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。

2717命とは金で購ふものなるやそを問ふてみて夜を苦しむ

2718金で購えるほどのいのちはどこにもあらずや 人は誰もが縁(ゆかり)ある人に招かれし客人ぞ(2717へ返歌。2719も同じ。)

2719夜に苦しむ君は良心の欠片数えし人なり どうか心に隠し持て奪われやすい宝だから

2720坂の上 石の館に 悪臣ら 集い集いて 夜に日に 密に凝らすは 原子の炉 火は絶やさじと 悪心を 挙げて凝らせる 毒竃 毒の炎と 毒の塵 世に満たせるを 民詰る その声聞けど 悪臣ら音と嘯く (反歌) 原子の炉民を殺すと知るものを停めぬ力は官邸の闇(注:官邸を望みて)

2721ありえへん秀歌や駄歌の区切りなど詠めよ詠め詠め反原発を 

2722稲妻の青き夜死なむとぞ誓ふしかと後世に我が志伝えて(注:2722から2726まで連作)

2723秋の雷横臥の宙に走りけり闇の長きに怒りを発し 

2724初あらしあまたの崎に波を刷く汚れし海を呪うがごとく

2725秋風や路頭に哀感ひしめける届かぬごとくやりすごされて 

2726秋風の吹き抜けゆくやひとの中大事を忘れかしまし声に 

2727サティアンといかなる回路で通底か虚空漂う眼(まなこ)の狂気(注:石原ノビテルの言い間違えに)

2728電力はオウムの類か虐殺の毒を散布し罪さえ感ぜず

2729マインドコントロールが行き渡たる原子力ムラ 住民たちすら監視の目互いに光らすTCIAメンバー(2728へ返歌)  

2730離れて暮らす幼い君のたどたどしいもしもしという言葉がただ嬉しい 頑張るよ淋しくてもいつか君を抱きしめる日がくると信じて

2731何度でも何度でも伝えたい君が生まれたその意味奇跡を 君が人の子の親になるときに大切な家族へ深い愛を注げるように

2732もしもして愛溢れらし想いしてこの世の命とわに救わん/私来て想いを刻む世界にて愛を謳うや私無くして/私去る儚きこの世夢舞台思い出なるは愛ばかりなり/響きする愛の夢には言の葉の掬う愛の徒愛に救われ

2733センセイ詩の世界なら雨に濡れてもいいでしょう? 福の島は尋ねた(注:五行歌で失礼します。)

2734嵐山そぞろ歩きのその中に ひときわ高くひばりの歌わむ(注:嵐山デモに寄せて)

2735昭和をば慰め哀しみ羽尽きた ひばりは天より愛の賛歌を(へ返歌)

2736みなひとは100%の死亡率何故に急ぐ原発奉じて

2737あなた先いえいえそちらと譲り合う謙譲の美徳地獄の階段

2738ひとのいのちどこで区切るの誰が偉いの どうせ等しく死にゆく我ら

2739テレビに映る党首候補たちのしたり顔被災地の苦しみ置き去りにして

2740椎の実が落下傘で降りる頃幾とせ待てば森に入れむ

2741椎の実が大樹になりしとき我ら形なく塵となりしも木霊となって知るらむ 無邪気に樹をさわる子らの笑顔を(2740へ返歌)

2742命の森に死の風吹きどんぐりを抱え頬張る子栗鼠を憂う(2741へ返歌)

2743森は生きている 死んだと何度言われても 草木や動物たちの集いし 天国になりて 我らの末裔(すえ)の帰りを永く待ちながら(2742へ返歌)

2744ハングルで記されたきみの名に優しく凛とした形と響きあり きみもまた大切な誰かのかけがえのないいのち いづれきみも同じことくりかえすそれがいのちの営みなり(注:金 南佶(キム ナムギル)さんのハングル名を見ながら)

2745近くて遠き隣人よエジプトのヒエログリフを見る様に我には見えしハングル文字/親子の情に国境無し子の命守護し授けた愛しき名祈りと願い乗せて羽ばたき/誤りし支配の歴史恨み残し憎み合う事兄弟の如/海を隔て博多から釜山に向かう船青き波を越え行き/京城に夕日落つ南大門市場(2744へ返歌)

2746済州島で生まれたる友我に言いたり/我々は日本は敵だと教え込む教育受けて育ったのだと/日本人は嘘つく騙されるなと教えられ何故に恨み持たぬでいらりょう/2つの国が肚を割り互いの非を皆認める為に歴史の教科書明かし合い唯真っ直ぐに歩み寄り(2745へ返歌)

2747夢うつつ狭間の河に留まりて秋の夜長に狂歌詠み/黙したる想い少しも口にせず書きたるは心の内に虫の声鳴き/心ざわめき眠れぬ夜にうたは道連れ裏切らぬ友也/夢路に旅する毎夜にも夢の中にてまたうたを詠み/歌狂い日記の如く綴る想い捲りても捲りても減らぬ日暦/闇の中心は妖しく光出し

2748いつのまに法師蝉みな鳴き終はり一年半後の秋のはじまる

2749秋麗の霞ヶ関の昼下がりどのビルよりもテント悠々

2750くろがねの身ならば秋の涼しからん中性子には劣化するとも

2751銀河流るる地に寝付かれぬものあまたまたたくやうに交はす言の葉

2752をちこちに妖しき炎燃ゆらしと山の高きへ登り立ち国見をすれば国原は焼却炉からカタカナの名のあれこれをはふらかし禍々しくも高々と煙立ち立つ海原は鴎立ち立つその下をカタカナの名のものどもを身にまとひつつ魚泳ぐ悪しき国ぞ蜻蛉洲日本の国は

2753我空高く魂飛ばし大鵬と成りて国見下ろし時思ひたる/禁断の妖しき焔燈したる狂気の坩堝津々浦々に/この業火如何に消し止め元々の葦原の国取り戻さん/毒なる風の吹き荒ぶ空行く我は翼持ち人の翼のなかりしを憐れみたりし空の上/地獄を如何に天国に変える智慧今雷に授け光り(2742へ返歌)

2754あやまちはすぐに忘れて肥ゆる馬秣は人の無知無関心

2755あやまちは繰り返しませぬからと記したあの碑の誓いは嘘だったのか 虫の声だけが虚しく響く夜(2754へ返歌)

2756苦しき渦中の農民よ汚れた土に種撒かず幸せの種を心に蒔き給へ10年後皆が笑顔でいられる為に/売れぬ野菜を作りし苦悩東京の売り場を見る度心痛し/捨てられた野菜の山を誰運ぶゴミ焼き場まで怒り堪えて/煙出せば再び毒を広げたり誰が切るのか悪循環願わくば悪の輪廻を断ち切り給へよ

2757狂歌詠みつつ練り歩く原発無しでもえじゃないか核汚染広げなくてもえじゃないか/五七五の律に乗り鉦や太鼓や笛踊り阿波踊りでもえじゃないか/アメリカに頼らん国でもえじゃないか駄目ならば出直したらばえじゃないか/辛くとも耐え過ぎずともえじゃないか助け合い日本国ならえじゃないか

2758不退去罪強制排除なにものぞええじゃないかの声響き渡る

2759この国の津津浦浦に巻き起こさん拡散せんでもエじゃないか!(2748へ返歌) 

2760言の葉を時の川面に小舟の如く流したり/川下に下る小舟と上流に逆らい上る小舟あり/さらさらと口つく想い流したる想いの河の往く果てに大海は開け待ちたり/滝壺に落ちて打たれて叩かれ流され溺れて揉まれ絞られし我は再び鯉滝上る/大河の源湧く清水一滴母なる海を目指しひとり旅する

2761しょこたんの率直な言葉にひとりひとりが何か(真実)を知る今日

2762人を押しのけ競り勝ち長までなりし人々の肚の内想い全てを知る程に 憂いに蔭りし日本の未来/野心溢れし隣国よ鼻息荒く小さき島何を望みて攻め込み荒らすか/四方を海に囲まれて堀なる海に鮫泳ぎ海に線引き出来ぬとも領地広げに眉吊り上げ/日本国だけが愚かに非ず世界も何も見えぬ故に

2763ひとりひとりのいのちに優しく語りかける老医師が 内部被曝の真実を語るとき どうか長く語る力をと願わん