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2507元気だよ その一言だけでもあなたのメール待ち遠しい 誰もいない街から届く無事という家族へ宛てた手紙だから
2508暑き日の沈黙の街よどみても凛と声あり「子どもを守れ!」(注:JR郡山駅西口ひろば「子どもたちを守る大集会」、ご参加のみなさん、暑い午後の半日、お疲れさまでした。)
2509陳情書抗議の手紙に要請書どんだけ書いたらあんたらに届く
2510我等皆国難と知りつつも夜毎の夢を楽しみに眠る誰も皆争い事を心の底では望む人無し/競い負かすの原則の騒がしき文明脱退し譲り分かち合う原則の静かな楽園望みつつ/放射能御前の光太陽までは届くまい我らが太陽生きとし生けるすべての物を生かし育む親の星/太陽を見つめられるか放射能
2511想い人へ伝えたい想い書くように優しい詩をのせたい さまざまな名もなき歌があまたの人の想いや支えになるように(詠み人知らずによせて)
2512高ぶりて民・自党首が演説す原発も税も圏外に置き
2513厚かまし福島の惨事外に置き憂うるほどの祖国はありや(2512へ返歌)
2514演説だけがうまいだけと呆れて首相の顔をみる 整髪料の匂いまで漂いそうで逃げたいせめて夕食は
2515歌全て詠み人知らずは清き事かな我が名等消えて無くなりカオスの底から蘇る命/日々この瞬間に新しく常に生まれ変わりし命如何なる過去に捉われる事も無く/歌詠むは時を忘れて集合的無意識とユング呼びたる一塊の元の命の広大な無限の海に泳ぎし時/個を忘れ苦しみを超える扉を超えて行き
2516手探りで盲人の如く進み行く道 心の眼だけを頼みに進む 目に映る物聞こえるものは唯流るるのみ頼むに非ず/日々吹く風は変われども四季の景色は変われども真中に響く衆生の命/唯我武者羅にひたむきに日々を生き抜く情熱の火を絶やす事無く燃し続ければ知らずに踏み込む新天地在ると信じる
2517最上川を詠いし詩人斉藤茂吉翁東北の惨状を知りたればなんと嘆くか/言霊を集めて速し涙川瞋恚の焔吾人魂になりて川面を飛ぶ/最上川凍りつきたる逆白波に死の風を浴び一人立つ止め処無く湧き出る怒りに拳震わせ/福島の吾妻山より発したる長き最上の源は死の風も通り過ぐ山あな悲し
2518原発のある発電所の名にしては福島という地名に違和感あり あまりにも核とは縁なき平和な名前ゆえ
2519子どもらの笑顔まで奪い去る悪魔の囁きに耳を立てるな無窮花が似合う友邦よ
2520噴くからに地より沸き立つ水蒸気魔界の煙誰を狙わん(2519へ返歌)
2521自然にあれば母求め泣き叫ぶ赤児同然であるものを傲りて知らぬというひとの浅はかさ(2522へ返歌)
2523日が陰り季節は動き風変わる見えない明日をいかにか変えん
2524コヘレトの言葉の如く 全てに 季(とき)があるけれど 見えない明日は 傷の痛みもつ 我らの意志によりて 変えたいと願わん(2523へ返歌)
2525チェルノブイリの生の声耳を澄ませて聞き給へ汚染地で生きる事など考えの外人々は唯静かに死んでゆくだけ/被災地はサイレンを鳴らし続けて人払いせよ警官も消防官も住んではならぬ汚染地内に/後悔に明け暮れる余生を送るのか それとも孫や子らの為土地を捨てても命長らえ新天地へと
2526病院に病める人々溢れたる病める姿になりゆく日本/訴訟賠償揉め事で修羅の叫びがこだます法廷/秋が過ぎまた冬来れば思い出し寒い3月家と家族を亡くした人々/チェルノブイリの惨状をその目で見たる人が言う福島も東京も過ぎた油断は命取り/頑張りと努力だけでは叶う事無き空しき復興
2527ゆっくりとしかし確かに忍び寄る身を蝕む毒避け給へ退け給へ生きる為/病みてこそ病む者の気持ち分かりたる吾思う様にも歩けぬ苦しみそのもどかしさ情けなさ/一人でも多くその土地後にして深呼吸できる空気と食べ物の豊富な土地で暮らせる様に/子を守る事すら出来ぬと涙する母痛ましき
2528甲状腺に瘤が出る福島の子らの惨状を見れば悟らずにおられまいその土地を何時か捨てざるを得ない事/医学の世界に例外は無いと知れ親たちよチェルノブイリの教訓を学び英断され給へ/奇跡は起こらず時が経てば経つ程に目に見え苦しむ人々を今なら救う事出来る/病を患えば一生治らぬ宿命に
2529被災地の瓦礫を焼けば被災地が喜ぶ筈等無いものを誰が進めるこの愚策/美しき無垢なる山に立ち上る毒の煙は皆分けて吸え癌の発症均等に万遍無くは危険均等法/世界各国御偉いさんちょっと我が国注意して毒を食らわば日本の果て迄こんな考え狂ってる/止めたのに何時の間にやら焼いている
2530原発を作りし人よ放射能塗れて働く死の仕事己に出来ぬを誰ぞ出来よう/犯罪者借金持ちにホームレス金で命を釣り募る悪魔の様な企業家達/始めから被差別階級あてにして作り動かす原子力/死の商人の手先共被曝の末に生まれ来る プルトニウムが宝なら床の間に飾って磨けその石を
2531我もまた首相官邸行かずとも今此処に呟きて声を上げ叫ぶ日本の民に連なる/電脳網広まる時代に生まれたり内気なる人の声さえ聞こえ来るこの呟きの有難きかな/人はただ会いても本音は語らぬがこの呟きなら深みを明かす/喜怒哀楽日々を織りなす感情のラメを散らした心模様機織る音に錦現る
2532日本人には海の幸魚の蛋白必要だ縄文時代の昔から食ってたんだよ貝塚で焼いてたんだよ焼き魚/この島国の人達が魚を食わぬで何を食う海を汚しちまうなんて非国民だぜ愚の骨頂/母なる海を汚すは自分自身の血を汚す事東電よ汚染水など垂らす代わりに潜水艦で潜ってでも海を奇麗にしてくれよ
2533嘘をつかねえ正直者で鉄火の様なその気性江戸っ子気質の名に恥じぬ 本当の事を言ってやれ/江戸前アナゴも小肌も貝も浅草海苔せえアブねえぜ困ったもんだな江戸の粋江戸前寿司の滅亡けえ/稲荷ずししか食えねえ御時勢海苔巻海苔すらセシウムか/無粋の極みだ原発野郎自然破壊で逮捕しな
2534真実を知りたい聞きたい伝えたいジャーナリストの3原則叶わぬならば転職せよ嘘の塊政治家に/新聞に嘘しか書いていないならば読まぬ先から古新聞燃やしてしまうぞ焚火の火種に/役立たぬ要らない記事の山ならば徹夜で刷るのも電気の無駄/ポーカーフェイスで嘘を言うアナウンサーの口曲り
2535日給5万作業員募集横浜のドヤ街にて張り紙風に舞い/職業に貴賤なしと イエスキリスト言い放ちされど死の職を募る人の卑しき/俺なんぞどうなっても良いと 妻に死なれた友人ボヤく金の為なら原発にでも行くと/東海村に行って半年で500万円貯めたのだと自慢した男彼の命と引き換えに
2536灰色のトンネル抜けて進む日々 込み上げるやり場無き想い うたに託して/掘り進む額に汗する我ら皆炭鉱夫 一点の穴から差し込む光求めて/迸る言霊溢るる激情のもどかしきかな 唇噛みつつ響き合う遠き友との思い連ねて束ねて ?ぎ編む紐の綻ぶ事なき力強さよ
2537言葉を濁らせとぎれとぎれに語る原発作業員たちの姿に 彼らと家族の苦悩の姿をみる今日
2538愛猫はいずこの空を天駆ける核なき天辺(てへん)で大あくびかな
2539地球を操る悪の所在人工地震に竜巻も 巨悪の所作に為す術なし 人を創りし創造主 あるならこの悪 雷で懲らしめ給へ/何を企む中国よ 日本の資産は狭き国土に在らず 日本人の魂と頭脳 盗めるものなら盗んでみよ 大和魂失いし日本の官僚政治家よ 誠の文字を書いて飲め
2540諦めと嘆きの中に沈むなかれ天の業火は天に還す
2541盗みきた天の業火にさらされて初めて知るや大なるこの罪
2542「いのちがけで収束作業する」原発の中に生はなかれり
2543凄まじき痛み苦しみ与えても唯その代償は電気だけなり 人間を壊し溶かする毒ならば 髑髏の印の瓶に封ぜよ 愚か也 火を起こすだけなら火打石なら人殺めず生産と膨張続けるこの世界 冷却と縮小させよ凍らせよ痛ましき被曝の教訓何故わからぬ 広島が今怒れり
2544けんめいに鼻に汗いてまで母の乳房もとむる嬰児(みどりご)に 生きてる意味教えられるかな
2545懸命に泣いて乳飲みまた眠るみどり児の幸永久に守らん(2544へ返歌)
2546愛の夢ただひたすらに想いして乳飲み子抱く愛しきゆえに(2544へ返歌)
2547長月に季節巡りてこの国の秋の恵みの悲しからずや
2548三猿というが日本の美徳なりこころの眼開き見据えん
2549目前に危機は迫る見ないよう 聞かないように生きて幸せ?
2550作りすぎ買い過ぎ食べすぎ求めすぎ行き過ぎ日本の行き着く所
2551鶏頭の鮮やかなりし地蔵さま朝な夕なに祈る婆様