京都の桜はこんな感じです。
五分咲き位でしょうか。
比叡山の麓にある家の付近の桜なので、南のほうよりは遅咲きかと思います。
しかし桜のけなげな咲き振りをみていると、どんな一年でも一年をたしかに生命のリズムにして、ちゃんと咲いてくれるなあと感謝したい気持になります。
いつまでも花だけをみていたい。
見上げているとそんな気持にさせる、桜は不思議な花です。
「明日は終日草花だけを見よう、脱脂綿にアルコールをつけてあらゆる心配事をこすりとろう、そんなことを考えます。あまりにも夢が散乱しているので、そう考えるのです。草花が咲いて満開になる夢、グラビアの原色版の夢、絵本を見るように楽しい夢を見たいです。」(李箱「山村余情」)
明日から所用で広島に行ってきます。
上記文を収める『李箱』(作品社)の編訳者の崔真碩さんにもお会いする予定です。
ブログはまた4月1日から再開いたします。