昨日の読売新聞の記事を引用します。
「大阪朝鮮高級学校(東大阪市)を授業料無償化の補助対象にする条件として、大阪府が、北朝鮮指導者の肖像写真の撤去などを求めていた問題で、橋下徹知事は28日、学校側から回答がないとして新年度当初予算案に補助金を計上しない考えを明らかにした。
府は、今後回答があれば、今年度分の補助金を支給、新年度分も補正予算で対応するという。北朝鮮による韓国砲撃を受け、文部科学省も無償化の適用手続きを停止している。」 (2011年1月28日11時33分 読売新聞)
肖像画は踏み絵です。ポピュリストの仕掛けた卑劣な罠です。
肖像画を外さないのならば、補助金は出さない。そして世間のバッシングは、踏み絵をふまなかった者に対し、さらに高まるでしょう。
反対に肖像画を外したならば、橋下知事をささえる世間は歓迎するでしょうか? もちろんするでしょう。「そらみたことか」と踏み絵をふんだ者を軽蔑し、内心舌を出しながら。
そして生徒の人権を守ってやった、なんて豪語するんです。
自分自身のさいたるシニシズムの闇をみずからにも押し隠しながら(そしてそのことをお互いがわかり合っているのがそら恐ろしい)。
あるいは権力には仕方ないよね、むしろ、すっきりしたね、とでもいうでしょうか。
最低です。橋下知事は今の日本人の醜さを熟知し、増長させようとしている。
そう、日本人こそが今踏み絵をふまされようとしているのです。
日本社会のために、こうした罠の存在は絶対に許されません!