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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

石川逸子さんが『ハッキョへの坂』の書評を書いて下さいました

6月4日付図書新聞(3016号)で
詩人の石川逸子さんが、『ハッキョへの坂』の書評
「鋭い感性が促した行動から生まれた詩集──朝鮮学校無償化除外反対のなかで花開いたゆたかな時空」
を書いて下さっています。

この詩集が、リーフレットを作った時点からの私の行動から生まれたという観点から、
私の一年余りの活動を追いつつ、作品にも丁寧に踏み込んで下さっています。

詩の世界では、社会の状況に批判的な行動を伴う詩の活動は、政治的だと敬遠されがちで、存在をなかなか認められないのが現実です。理不尽だと思います。だから詩が感性と行動と必然的に連動するものである、と示してくださった石川さんの評は、私にとっても勇気と励みを与えてくれました。

一部をご紹介します。

 あとがきに、「詩とは、言葉の持つ出会いの可能性を、さらにゆたかにいきづかせる時空」であるはずで、「ゆたかな言葉とは、それぞれの真実からあふれ」、真実とは「他者との出会い」あるいは「他者の傷みを感じ取ることで研ぎ澄まされた感受性から?みとるもの」ではないか、と記す彼女が、出会ったのは、ほかにも尹東柱シモーヌ・ヴェイユであったり、身近にいて故人となった詩人、あるいは公園の片隅に現れた女性、朝の駐車場のタイヤの脇でゆれる草たちであったりする。

 たしかに、朝鮮学校との「出会い」は、私にとって、真の詩との出会いそのものでした。
 「図書新聞」を書店で手にとって読んでいただければ、うれしいです。