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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

金里博さん第四次一人無声デモ最終日

本日、金里博さんによる第四次一人無声デモが終了しました。Image796

里博さんの今回のデモのきっかけとなったのは
18日の私たちの記者会見です。
当日、記者会見の時間に合わせて
コースの一環としてわざわざ会場の京都市国際交流会館まで来てくれたのです。
そして私達へエールを送るように
会場を一周してくれました。

18日、19日、20日、そして今日22日の四日間のデモでした。Image805

今日もまた激しい炎天下
5キロのプラカードを持ち
京都府庁前から丸太町、御池、河原町、烏丸、御池、そして終点の市役所へ
里博さんは昨日挫いた右足の痛みに耐えて
デモを貫徹されました。
本当にりっぱです。

「友として21世紀を共に生きる青春です。
朝鮮高級生にも授業料免除を!」

つよい光の下を黙々と歩く里博さんの背中と
掲げられたプラカードの
天の赤、地の青で書かれた文字を見つめながら
しかし、私は次第にとめどなく怒りにかられていきました。

この事態の一連の経緯の理不尽さと身勝手さに、です。

もう忘れられた感のある経緯を、思い出して下さい。

年末、すでに朝鮮学校分も予算に組まれた段階で
中井拉致担当相が
経済制裁をしている国の国民ですから十分考えてほしい」
と川端文部科学相に要請しました。

それに対し、
川端文部科学相ははっきりと
「外交上の配慮、教育の中身が判断の材料になるのではないと
中井担当相にはっきり申し上げた」
と2月23日の記者会見で述べています。

つまり年末の事実が2月下旬という
まさに朝鮮学校に無償化が適用されるほぼ寸前に
蒸し返されたのです。それもすでに文科相に拒まれたことがです。

それを受けて鳩山前首相は
中井氏の意見にくみしてしまいました。

そして首相は朝鮮学校を訪問するといっておきながらも
結局は会いませんでした。

色々揺らいだ鳩山さんも結局は
朝鮮学校を除外するという勢力の動きに加担したわけです。
つまり「北朝鮮」を敵視することで利する人々の動きに。

明白なのは
朝鮮学校を除外することは
決してこの日本のためにはならないということです。
朝鮮学校を除外しようとする人々は
日本という国の文化も未来も考えてなどいない。
国の根幹である教育という理念を犠牲にすることで
政治という名を借りたエゴイズムを貫こうとするなんて最低です。

子供たちを犠牲にし、この国の未来を蔑ろにし
みずからのエゴを満足させて
その先に一体何があるというのですか?

まったく、なにもない。

教育のために政治はあり、文化もある。
子供のために大人は生き、死ぬ。
そのような未来への下僕としての意識においてこそ
社会は社会として存立しうるのです。