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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

#連歌デモ2811〜2827

※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。

2811いにしへのうた詠み人の練り歩く賀茂の岸辺に青楓木漏れ日に紅う日待ち風にさざめき/言の葉を集めて速しつむじ風狼煙の如く立ち上りゆきたり京の空高く

2812秋の夜長が幕を引き暁の静けさの中自転車がブレーキかける新聞を配りて/君住む町古き良き風情が薫る路地吹く風は黄色き花を揺らしたり辻子に零れし女の泪

2813子どもより孫より長き半減期 あまた残るを誰が見張るや

2814あれほどにチェルノブイリを非難した国は更に情報統制

2815原発事故起こりてみるに帰られぬ福島原発心配せぬ日々

2816避難せる福島人の嘆きなり「加害者極楽被害者地獄」

2817みすずかる信濃河口に降りつもるふくいち由来のセシウム憎し(「Shinanogawa is beautiful river from ancient times. The river was contaminated by radioactivety!」)

2818新しき時代の風よ吹き渡れよし放射能含むと雖も( 2771「新しき時代の風も吹いている 旧き政治も規制も払えと」へ返歌)

2819あまた風集いてなるや大風に野分けの如く穢れもはらわん(2818へ返歌)

2820Na, aber! Das ist doch klar, dass wir jetzt dem AKW Tschuss sagen.  (ドイツ語発音:ナー、アーバー!/ ダス イスト ドッホ クラー、/ ダス ヴィア イェツト / デム アーカーヴェー / チュス ザーゲン、和訳:ねえ、あのさー!決まってるじゃん、今すぐにあの原発バイバイするって。)

2821夜明け前考え込んで時が過ぎ慌てて米研ぐ写真を横目に

2822あの子の初めて笑った日を この世に来た日を 存在を知った日を 忘れることが出来ようか 体が知ってる 温かさ 匂い 産んだ痛みを 育てた痛みを

2823ぱぱへ きょうね ぱぱんちでばあばにいわれたよ りんた(凛太)はぱぱににているね だからねちょっとうれしかった ぱぱ さびしいときは ぼくのゆめにでてきてね(へ返歌。親を亡くした子どもには…何も話さないから)

2824古都洛西的嵐山(古都洛西の嵐山) 示威的隊列渡橋(デモの人々橋を渡る) 其故人呼渡月橋(それ故人は呼ぶ渡月橋) 今橋板鳴穏挙声(今、橋板は穏やかに鳴る)(注:テンプラ漢詩編w)

2825福原の真前の海に太陽照りつけ昇る蒸気は雲となり何処をさ迷う北へ南へ/湧き出ずる夏の雲水平線沿い低く行き夕暮れて空一面の鰯雲悲しげに赤く何見下ろす/この雲が山に当たれば黒き雨降らし疫病の如く盆地を蝕み災い運び/秋茜夕焼け空に映えて飛び橙は濃く紅赤く空の嘆きは慟哭にも似て

2826輪廻の河往く魚共泡を吹き鰓を広げて時に喘ぎ口々にうたを唱えて川下り/小さき魚が集まりて黒き魚影は巨大なり河の鯨は何時の日か大海泳ぐ夢を見る/ざわめきさざめきさんざめく響きは波立ち地を震わせ悠々と水を切り何処を目指すか行進よ/水飛沫立てる魚影の勇ましき進め海へ大海へと

2827言いつくろう言葉に酔って挑発し民の危険に知らぬ顔とは