『#連歌デモ』第三巻が出来ました。
編者がいうのも恐縮ですが、
とてもいい本に仕上がっています。
B6判変型、本文112頁です。
見返しの、ライラックとグレーの中間のような淡い色がとてもきれいです。
本文の作品も、一行に入る字数によって、フォントを変えて貰っていて
小さな注の付け方も絶妙。
印刷屋さんの苦労がしのばれます。
(印刷屋さんは私達のデモの趣旨に賛同して下さり、
ぎりぎりの予算で引き受けてくれました)
もちろんビジュアルな面だけでなく、
内容が本当に素晴らしいとあらためて思います。
一首一首がまさに「デモ」の立ち姿なのです。
第三巻には昨年八月二四日から九月二十五日までの投稿作品を
ほぼ時間の流れに従って収録しましたが、
ここにある歌々はまさに
晩夏から秋にかけて美しくなっていく夕焼けを背景とした
感情の影絵たちのようです。
どの歌がどの方のものかもう分からないのですが
それだけに思いがつよく迫ってきて、胸がつかれます。
あの民主党政府の新エネ戦略の「原発ゼロ」が
立地自治体などの反対によってなしくずされていくのを
目の当たりにしていた頃の歌々です。
しかしだからこそ言葉はいきいきと沸騰しています。
この悲しみを訴えたいと胸を打っています。
これらはあの悲しい雪崩の季節にたしかに刻まれた
一人一人の生のシルエットです。
この痕跡だけは何者も消すことはできません。
多くの方々に手に取って頂きたいと思います。
申し込みの方法と内容の一部は下記の記事を御覧下さい。
http://reliance.blog.eonet.jp/default/2013/02/post-8234.html
なお、『女性のひろば』4月号に
「#連歌デモ」についてのエッセイ
「原発という悪意に歌で立ちはだかる」を書いています。
機会があればぜひ読んでいただければうれしいです。