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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

ユンドヒョンバンド・丹波マンガン記念館再建チャリティコンサート

昨夜、学生フェスタの後Image1031
韓国のロックバンド「ユンドヒョンバンド」のコンサートに行ってきました。
丹波マンガン記念館再建のためのチャリティコンサートです。

同館は、戦時中の朝鮮人強制連行や鉱山労働の歴史を伝えるために
個人の資力と努力で1989年に開館し20年間運営されましたが、
昨年財政困難のために閉館。
今年、再建委員会が発足しました。
今回のコンサートは、再建活動の一環。
ユンドヒョンバンドに協力を依頼して実現しました。

同記念館については →http://www6.ocn.ne.jp/~tanbamn/

久しぶりロックのパワーを感じました。
かつて私も若い頃
プログレを中心に多少なりともロックを聴きましたが
そうそうロックの精神ってこれだったよね!と
目が醒める思いでした。
体に響くドラムスやギター
そしてボーカル・ユンドヒョンの途方もない声量。

何よりも現実に対しユンドヒョンが音楽できちんと対峙しようとしている姿勢がすばらしかった!

「目を閉じて下さい!
朝鮮半島が一つになることを祈ってください!」
コンサートの半ばで
ユンドヒョンは切実な声を放ちました。
恐らくこのメッセージを一番伝えたかったのでしょう。
「恐ろしいです…」
と現在の韓国で肌身で感じる恐怖の感情もさらしました。
自分たちは音楽で出来ることをしていく、
という熱いメッセージもこちらの胸にじんと来ました。

観客の一人一人の真芯を射抜くような彼の声に感じました。
朝鮮半島が今あげているのは憎しみの叫びではない、と。
どれほどの悲しみが今沸騰しているかを実感しました。
朝鮮戦争は決して再開させてはいけないという悲願が伝わってきました。

同バンドの曲が聴けます→ http://www.kampoo.com/jp/music/ydh/top.htm

それに比べ今日本のテレビは
「キタチョウセンが、キタチョウセンが」という
仮想敵への責任のなすりつけばかりを繰り返している。
一方的な見解ばかりを喧伝し冷静さを欠くメディアの動きはあまりにも変です。
ときおり他国をバカにして笑いも交えたりして。

今回の事態を引き起こした歴史的経緯において
日本は何の責任もないはずもなく
原子力を動力とするアメリカの巨大空母が
横須賀基地からあんなにやすやすと出航していいわけない。

この国がこれをきっかけにアメリカの軍事基地と化すことだけは
避けなくてはなりません。