「東柱を生きる会」の翌日
丁章さん、愛沢さん、阿曾さん、陸橋さん、南堂さん、蔭山さん、朴さん、私の八名で、
銀閣寺近くの京都朝鮮中高級学校を見学させていただきました。
李さんのご紹介と学校の方々のご厚意によるものです。
映画「パッチギ！」の舞台にもなった学校ですが、
私は昨年末にすでに一度放課後のクラブ活動の時間に見学させて頂いています。
サッカーや民族楽器や器楽や舞踊をしているところを
楽しく覗かせてもらいました。写真はその時のもの。
昨年のその時たまたま廊下で
壁に展示されていた研究発表のポスターに
貼られていた写真の東柱とふと目が合ったのでした。
あら、こんなところに東柱が。
どんな生徒が調べたのかしら。
なんとなく女の子のような気がしたのです。
ハングルは読めませんでしたけど。
一緒にいた李さんに「河津さんの好きな東柱ですね〜」と不意をつかれて
意味もなくどきどきしてしまった私。
今にして思えばあの瞬間から私は
「東柱を生きる会」を立ち上げようと無意識に決めていたんじゃないでしょうか。
さて今回の授業見学です。
昨夜のお酒がまだ残っている体には
やや勾配を感じさせる銀閣寺からの坂をのぼると
学校（ハッキョというそうです）に着きました。
私は二度目なんですが、
古い重厚感のあるコンクリートの校舎がなんだか懐かしい・・・
気がつくと遠く入口のほうで
先生が手をふってくれています。
よく見ると昨年も手をふってくれていた方です。
時計を見ると約束の十時半をとうに過ぎているではないですか。
ずっと待っていてくれたんですねえ。
すてきな少年のような笑顔で迎えてくれました。
玄関に着くと
キンコンカンとこれも懐かしい合図がして
お休み時間が終わったようです。（つづく）
