昨日、大阪・十三の第七藝術劇場で映画『安重根 伊藤博文を撃つ』をみました。
初めてみる朝鮮民主主義人民共和国の映画です。
映画は朝鮮が植民地化しされていく中で苦悩し
愛国心にかられ朝鮮の独立を願って伊藤博文を暗殺した安重根の生きざまを追っていく。
彼はテロリストか英雄か・・・
演劇的で古典的な手法で追いつめられていく安の姿が描かれていきます。
ラストでテロに対する批判的なコメントも加え、映画は終わります。
「我は知るテロリストの悲しきこころを」
「誰そ我にピストルにても撃てよかし 伊藤の如く死にて見せなむ」(石川啄木)
映画で撃たれた直後、伊藤は「ヤ・ラ・レ・タ」とうめきます。それだけが唯一この映画で発せられた日本語で、つよく印象に残りました。