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河津聖恵のブログ 「詩空間」

この世界が輝きわたる詩のプリズムを探しつづける。

4月2日八木駅北側広場「市民の集い」

本日夕方、近鉄八木駅の北側にある広場で、「授業料無償化の対象から朝鮮高級学校を除外することに反Image478 対する市民の集い」があり、私も先日アピールを出した詩人有志の代表として参加してきました。ある方がこのブログを見たことがきっかけとなって、この会が立ちあがり、私も呼ばれることになったのです。何か、同じ思いを抱く者同士が、呼び呼ばれた、という気がしてなりません。
こうしたいわば街頭演説会に立つのは初めてで、どうなることやらと緊張していました。けれど組織的な動員はいっさいなく、集まったのは、この問題に対してそれぞれの生き方からの思いを持って自発的にやって来た人たちばかりで、とても温かな、そして小規模ながら(といっても70名は超えたもようです)熱気のこもった手作りのいい会でした。
集会は、6時から7時過ぎまでかなり寒い中で行われました。外国人学校や夜間中学の先生、僧侶、慰安婦問題で活動する方、戦争体験者といった、立場を異にする人々が小さな壇上から、この問題がいかに日本社会の側の問題であるか、そしてこうした差別が、今私たちに待ったなしで必要とされる共生社会の実現に対し、いかに逆行するものであるかを、それぞれの力強い声で語っていきました。参加者や通行人だけでなく、この国のこの今を生きるすべての人々に向かっていくそれらの声の強さが、私の胸に深く響き入りました。
私も最後に、先日の緊急アピールと、そこに至った経緯を語りました。初めての壇上で寒さもつのり、声にも話にもかなりムラがあり聞き苦しかったと思いますが、少しずつ慣れていくと、声と思いが一つになる瞬間を実感することもできるようになりました。やがて余裕もでてきたのか、最後にアピール文を読み上げながら、言葉が会場にいる人々の胸に確かに入っていくのを実感し、感銘さえ覚えました。

この一時間と少しのあいだ、私は「人間のつよさ」というものを久しぶり感じることができました。人が他者のために動こうとするときに、光のように現れる、つよさを。いい出会いもたくさんあり、本当に励まされました。ささやかでも、一つの歴史がまたあらたに刻まれたことを、私は忘れないでしょう。