今日は憲法記念日。
憲法というのは、これまでまったく意識しなかったのですが
最近戦後のアジアの歴史にまがりなりにもふれるようになって
今の憲法は、とりわけ九条はとても大切なものなんだなと
感じています。
「第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
第二項 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。」
「永久にこれを放棄する」の「永久に」に、感銘を覚えます。
昨日の加藤周一さんは
2004年発足の九条の会の発起人でした。
個別に活動している全国各地の「九条の会」の横のつながりを目指しました。
強制された死を繰り返さないため。
この九条についても、また憲法についても
改めようとする動きが本格化し始めていますが
それは隣国またはアジアにとっては本当に恐怖の再来だと思いますね。
この条文は暴走する日本をしかれる数少ない「大文字の他者」の声です。
またこの国が誇れる美しく詩でもある。
日本がこれを守り隣国にも訴え
アジアに共感を拡げていくこと。
これから私たちがすることは隣国への短絡的な憎悪でなく
他国へ向かい九条を輝かせる努力ではないでしょうか。
最近読んだ写真の本『憲法が変わっても戦争にならないと思っている人のための本』(高橋哲哉・斎藤貴男 編著)は、平易で面白く、いろんな疑問が氷解しました。