2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧
日本の戦後詩は1947年、詩誌『荒地』創刊から始まる。昨年は70年目に当たったが、詩の世界に戦後詩を振り返る動きがほとんど見られなかった。なぜだろう。 同じく敗戦の荒廃から出発しつつ、『荒地』は詩人の流派として主にモダニズムの姿勢で書き、もう一方…
バリの中心からRER(高速鉄道)と路面電車を乗り継ぎ、サン・ドニ聖堂まで行きました(方向音痴な私一人では辿り着けなかったであろう)。ボール・エリュアールの生まれ育った街です。 レジスタンスの時代に書かれ、自由を奪われたパリの街に英空軍機から撒かれ…
パリ初日。幸運なことにこの街を愛する地元の元青年(永遠の青年だと思う)の案内を得て、初日から市内を半分歩いて横断し、さらにRERでサン・ドニまで足を延ばすことが出来ました。 パリに生まれ育ち、絵も音楽をバリで学んだ人。行き当たる小路の猫のことや…
日本の戦後詩は一九四七年、詩誌『荒地』創刊から始まったとされる。その代表的な詩人北村太郎の詩集『港の人』(一九八八)が、昨秋出版社「港の人」から復刊された。三十年後の今読んでも(あるいは今だからか)、詩を書くことで廃墟を生き抜いた詩人の鋭…
1月20日18時半から、下記のヴィジュアルポエジー展のヴェルニサージュで「月下美人」(『夏の花』所収)を日本語で朗読します。パリにゆかりある方々、当日いらっしゃる方はぜひいらして下さい。 月下美人は、少なくとも冬のバリには絶対咲いていない花。凍え…