2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧
9月3日付京都新聞朝刊詩歌の本棚・新刊評 河津聖恵 中野敏男『詩歌と戦争』(NHKブックス)は、大震災後の詩と社会の関係を考える上で興味深い。一般に抒情詩人として名高い北原白秋。彼はなぜ軍国翼賛の主力詩人となったか。同書は史実を駆使した精緻な論…
3129種こぼれ黒い点描触れられもせず葛の指は人を捜して 3130チェルノブイリの四半世紀の教訓を活かすことなく朽ちゆく日本 3131福島とチェルノブイリは違うよと 今も言いたるひと哀しくて(3130へ返歌) 3132核のなき世にあれこれの嘘…
種こぼれ黒い点描触れられもせず葛の指は人を捜して チェルノブイリの四半世紀の教訓を活かすことなく朽ちゆく日本 . 核のなき世にあれこれの嘘欺瞞悲惨絶望ともになくなれ 秋の灯の六つほのかにともりゐて照らし合ひたるやうにオフ会 七日の月見つめてくれ…
3069軍事自衛正当防備大義名分並べても武器を手に人を殺せば唯の殺人重き罪/正義と愛の美辞麗句その実体は殺人鬼英雄の仮面を被りて何時まで踊るか/獣の世話し合いても分かり合えぬは殺してしまえ潰してしまえ残虐の卑劣極まる人の性癖/原発事故を懺…
3018人々を締め上げていく透明な手言葉の仮面を叩き割らねば 3019知っていたチェルノブイリのひとのこと解ったのはこの国に生きて 3020君よその手のひらで愛しい人の頬を撫でたまえ それだけで人は優しく生きられる強くなれるから 3021撫子…
2966里山やいちもんかごめ鐘が「ご〜ん」どこへ帰ろか お家が見えない(注:頭字「さいかどお」、脚字「やめんかい」) 2967壊れた陶器の破片(かけら)集めて焼き直した陶器のように 言の葉に壊された音楽をのせて唄おうやりきれぬ気持 この音楽に隠…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2933「原発」の稼動無い東京の猛暑でも「電気予報」は88% 2934放射線飛んで行ったら無主物責任取らない製造責任社 2935原発マネー軍事基地マネー…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2890片仮名の名前ではない真の名に ひとの情けもこころも宿れり(2860「『ノーモア』に地名を続けることなかれ『ノーモア原爆』『ノーモア原発』」へ返…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2860「ノーモア」に地名を続けることなかれ「ノーモア原爆」「ノーモア原発」 2861それは小さな奇跡也白き花積みて唯君に手渡す青き空心を満たす小さき…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2843口惜しや!復興予算42億円が原子力ムラに奪はれしこと(「How frustrating! The reconstruction of a devastated area's money.Snatch away from Atom…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2828奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿も悪魔の竃の塵にまみれて 2829火の無い処に煙立て国の転覆企みたるジャッカル共が跋扈して/争いを仕組み焚き付け火事眺…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2811いにしへのうた詠み人の練り歩く賀茂の岸辺に青楓木漏れ日に紅う日待ち風にさざめき/言の葉を集めて速しつむじ風狼煙の如く立ち上りゆきたり京の空高く…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2764いつかまた 手をとって 絆を確かめる そんな日がくると 信じてる コヘレトの言葉のように ものごとの全ては 季(とき)があると 2765恨み憎んで構わ…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2717命とは金で購ふものなるやそを問ふてみて夜を苦しむ 2718金で購えるほどのいのちはどこにもあらずや 人は誰もが縁(ゆかり)ある人に招かれし客人ぞ…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2655あの日からモラルも良心も堕落して鬼畜生よりも酷い外道になりしか この国の政治家どもよ 2656飽和した心の夢に汚れを隠し命を殺し/この先に新自由…
東柱の墓前でのミニ朗読会の後は、みなで龍井の街にくりだし明東村の村長さんご推薦の豆腐料理のお店へ。名物「海水豆腐」二種。満州の名物大豆と、豆満江の水のコラボです。こくがあり、とても美味しかった!!(しかしまたしても量が多く食べきれなかった…、…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2616ふくいちの刻々孕む魔の水魔の種魔の花咲かしめざらんや 2617竹槍といかに違うや暑さ避け原発作業員汚染水かぶる 2618科学者に誇りあらば今すぐ…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2552喜びを歌い続けて世を励ますそれが仕事の小鳥達汚れし空気に喉枯らしつつ健気にも声を緩めず/青空を高く舞う雲雀の声は天を貫き宙を裂き/家持たず雨の…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2507元気だよ その一言だけでもあなたのメール待ち遠しい 誰もいない街から届く無事という家族へ宛てた手紙だから 2508暑き日の沈黙の街よどみても凛と…
さていよいよ尹東柱の墓前でのミニ朗読会です!!東柱のお墓への道は案内表示があった所を過ぎてしばらくすると未舗装のでこぼこ道で車は泳ぐようでした。 やっと到着した墓地は丘の上にありました。立ってみてまず感じたのは空がとても間近に思えること。正確…
明東村。時を超えた壺中天のような美しく素朴なその村は、まさに東柱の詩の奥底にある永遠の風景、魂の至福のありかに思えました。 恐らく幼年の詩人が駆けていた頃と変わらないだろう舗装されていないなつかしい田舎道。その両脇をたくさんの秋桜が揺れてい…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2460岩走る流れにも似て夏の歌刹那の命飛沫煌めく(2398「『#連歌デモ』一首一首がまさに一瞬一瞬のいのち、煌めき、飛沫」へ返歌。上梓を言祝ぎて詠め…
翌23日はいよいよ延吉市に隣接する龍井市にある詩人尹東柱の故郷である明東村へ。 大体1時間半の行程です。朝7時半に出発し9時位に着きました。 龍井に入ってから明東村までの道がなかなか分からず運転する林さんは何度も道行く人や車に尋ねてくれまし…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2398『#連歌デモ』一首一首がまさに一瞬一瞬のいのち、煌めき、飛沫(注:第一巻の千首のいのちの煌めきと飛沫が眩しい。) 2399日本という名の小さき船…
さあいよいよ長白山ジープサファリです。乗るまえに運転手にまず「外国人みたいだが、保険はかけているか」と訊かれ、予感はあったものの、出だしから急カーブが続き映画のようなタイヤの悲鳴が上がり、上から降りてくるジープとすれ違うたび鋭いクラクショ…
23日は朝鮮半島に暮らす人々の聖地であり、中国でもかつては満州族の発祥の地としてあがめられ今では自然保護区となっている名峰、長白山(朝鮮名:白頭山(ペクトサン))に行きました。 延吉から長白山までは車で約五時間。今では途中から高速道路も出来…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2332君が代は 「天」には非ず 現世ゆえ迷いはつきぬ 浮世なりせば((注:右の連中だって(真面目な奴ほど多分)迷ってると思う今…) 2333原発の災害お…
22日後半です。この旅の段取りをつけて下さっている作家の方龍珠さんがぜひ登ってほしいと誘ってくれたモア山。「モア」=「モジャ」(帽子)で、本当に可愛らしい帽子のように延吉を見守っている街の守護山です。 車で展望台のある所まで行きました。見晴…
※全行程はHP(http://reliance.blog.eonet.jp/default/shikukan.html)にて御覧いただけます。 2288今か今かと待ちくたびれておかみの掘った壕の中 気づけば未来は黒塗りで出口は瓦礫で塞がれて (注:もはや連歌ではありませんが。) 2289身土不二…
翌22日は、当初の予定では詩人尹東柱の故郷である明東村や東柱のお墓、そして隣接する龍井市を訪れるつもりでしたが、あいにく雨が降っていたのでとりわけ道が整備されていない丘の上にあるお墓参りは大変とのことで延期となりました。その代わり、24日…