2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧
京都の桜はこんな感じです。 五分咲き位でしょうか。比叡山の麓にある家の付近の桜なので、南のほうよりは遅咲きかと思います。しかし桜のけなげな咲き振りをみていると、どんな一年でも一年をたしかに生命のリズムにして、ちゃんと咲いてくれるなあと感謝し…
桔梗色の夜明け──市民保守少女のための習作 朝がくる月も星も老いしぼむ空の夢をおかす疲弊の桔梗色まぶたをなくした私の眼は眠りながらみている 染まっていくああ虚空あのうつろ私のいらだちをつかのま結びとめていた青のマフラーはするするのぼっていく乾…
昨日、朝鮮高校無償化除外案反対のためのリーフレットの原稿がほぼ揃いました。 みなさん締め切りを厳守して下さり、また予想を上回る数となったことに、今感動しています。寄せて下さった方々、本当にありがとうございました。それぞれに熱い思いのこもった…
日々様々な言葉に巡り合います。(最近私はなぜか「巡り合う」という言葉をよく使います。) 日々言葉に囲まれている私たちですが、その無数の言葉の喧噪の中から、巡り合うべき言葉が、私たちを静かにまなざしているのではないでしょうか。新聞、本、ラジオ…
また、私が共同通信の配信で楽しみにしているのが辺見庸さんの「水の透視画法」。昨日23日付の東京新聞夕刊で読みました。今回のタイトルは「ニセの諸相−−アカシアと民主党」。タイトルから惹かれます。いつもこの作家の文章は導入がすばらしいのですが、…
私が朝日新聞で最近楽しみにしているのは、 「百年目の明日・ニッポンとコリア」というシリーズです。前回は済州島と大阪の話で、詩人の金時鐘さんも登場されました。今回は拉致被害者・翻訳者・作家の蓮池薫さんへのインタビュー。蓮池さんは帰国されて七年…
新聞の紙面で私のまなざしがよく立ち止まるのは、詩人の性分からか比喩の言葉です。うまく決まった比喩があるとなぜかその記事もより信頼できる気がします。 今日は朝日新聞の朝刊一面が意外な記事で、ふとまなざしをひかれました。日本に出稼ぎに来た外国人…
昨夜NHKの放送記念日特集番組をみました。「激動のマスメディア、テレビ・新聞の未来を徹底生討論」というテーマの番組です。テレビ・新聞といった従来のマスメディアは、ジャーナリズムの良識や経験に裏付けられたものであるとして擁護する側として、N…
連休の方も多いと思います。 京都も昨日は黄砂でかすんでいましたが、今日は晴れ上がり、家の窓からのぞく桜の梢も、陽ざしとたわむれながら、つぼみをふくらませています。なかぞらから歓喜が始まっているようです。 ここのところバッグに持ち歩いて読んで…
12月に京都の朝鮮中高級学校を見学に訪れた時のことを思い出して、詩を書きました。坂とは、銀閣寺から高台にある学校へと向かう通学路の坂道のことです。そのときのぼった身体感覚が今もからだのどこかに残っています。そもそも坂という存在は人間にとっ…
かわいくて元気が出るクリアファイル! 歌人の野樹かずみさんから送ってもらいました。フィリピン首都圏のケソン市パヤタスのゴミ山の麓にある、パアアラン・パンタオ(「思いやりの学校」)の、創立20周年記念企画。同校は、貧困や出生証明書がないなどの…
朝鮮学校無償化除外について、国連の人種差別撤廃委員会が、「子供の教育に差別的な影響を与える行為」として懸念を表明したそうです。報道する記事にはまた「朝鮮学校だけでなく在日韓国人や中国人の生徒が通う学校に対する補助金や税制面での公的支援が通…
昨日「自由 次は熊野」という詩をアップしました。これは先日、熊野市立図書館での朗読会に行くために乗車した紀勢本線の中での記憶から書きました。到着直前に「自由席 次は熊野市」と電光表示板に出たので、ハッと私は思いました。いったいなにをハッと思…
自由 次は熊野 河津聖恵 自由 次は熊野──笑う闇のトンネルに身を揺すられ永遠の移動空間・南紀3号はまた明るい熾火の文字をぽつりと生んだ不可知の徴をつけられ幻の痛みが走る額に手をやると艶消されていた時間はトンネルの彼方から花ひらく光に次々砕かれ…
「河津さんにとって大切なことは自分のやむにやまれぬ思いを届けるということでしょう。それは詩を書くことといっしょですよね」 ある人がメールでそう書いてくれました。「やむにやまれぬ思い」そうか、と目からウロコが落ちる思いでした。昨夜「情動」とい…
昨日のコメント欄にも情動のことを書きましたが、 私自身はずっと恐らく詩を書きはじめた当初から情動(なぜ情動ということばで自分がそれをとらえたいのか分かりませんが)を抱えていたのだと思います。あるいはそれは私自身の情動だったのかそれとも私など…
今、この社会で、差別や不当な扱いとたたかう人は 無数に生まれている。無限に殖えていく。 昨日今秋には閉店する阪急デパートの前で除外反対を訴えていた朝鮮高校の生徒たち。その隣には職場での差別の署名を訴えるタクシードライバーたち。河原町通りを渡…
神戸・三宮「カルメン」での会合から戻ってきました。いつも思うのですが、神戸はやはり空気そのものに、異国の輝きがありますね。 「カルメン」は古いrスペイン料理のお店で、私も三年前でしたか、ここで毎年夏にロルカの命日を記念して行われる「ロルカ詩…
今日、これから今回の問題で会合に行くのですが、そこで私の思いも述べることになっています。私の思いは大まかにみっつ。1 くやしい最初除外ありきですべてのことが運ばれていた。いわば罠にひっかかったようなものです。何のための罠か、それは2につなが…
寺岡良信さんから以下のコメントが投稿されました。とても考えさせられるいい内容なので、本欄にアップさせていただきます。今回の朝鮮高級学校の(当面の)除外という結果が、どのような意図でなされたものであるか、よく理解できるのではないでしょうか。…
今朝の新聞報道に言葉を失いました。一体何が起こったのでしょう。しばらく詩によって、私なりに「品格」を持って、抗議ならぬ抗議をしたいと思います。今人の心がかくも無理解であるのが、とても悲しいです。 百年の父(一) 河津聖恵 海を越える、というい…
河津聖恵 あなたはまたひとかけらこの国に希望を失う(もう、くるしめてはいけない)ならばその欠如のために私もまた ただひとかけらのパンを私そのものからちぎることはできるか(あおざめるぱらむの風は 百年まえから吹いてくる)内はやわらかく 外はかたく…
マシーン *昨夜書いた機会詩(のつもり)です 言葉が見ている言葉の中からまなざす者がいる私たちが生きているのではないその者こそが生きているのだ とうなだれ目を閉じまなざされていたい──読み 書き 語り 聴くことの至福の中でその思いを感じ取り言葉の…
家人が今朝写メールで送ってきた ベルリンの壁に描かれていた超絶アートです。私が抱く「大文字の他者」のイメージにぴったり?!声なき声がきこえてくるようですよね・・・。どんなアーティストが描いたのでしょう。ふと「歴史を忘れない!」というタイトル…
朝鮮学校「無償化」問題も山場を迎えています。11日には審議入りするもようです。皆様にもこのブログなどをご参考にして頂き、今回の「無償化」除外の動きが、この社会にいかに修復できない深刻な亀裂をもたらしかねないかを、知っていただきたく思います…
在日外国人の人権問題ネットワークに関わっている方からメールで以下の要請文を投稿いただきましたので、ここにアップさせていただきます。大変明快な内容なので、ご一読いただき、ご賛同願えれば幸いです。なお私たちの緊急アピールも、8日に川端文部科学…
先ほどアピール文をアップしました。ご意見、メッセージを、コメント欄あるいは私のアドレスkiyoe51803291@kib.biglobe.ne.jpまでぜひお送り下さい。またブログやHPで取りあげて頂けたら、大変嬉しいです。よろしくお願いいたします。なお昨日の集会につい…
昨日の集会についての記事が、朝日新聞朝刊社会面(26面)に出ています。関西版だけか も しれません。なお同紙3面社説も「除外はやはりおかしい」というタイトルで朝鮮学校無償化除外の問題を、除外反対の立場から分かりやすく、説得力ある論理で論じて…
昨日の集会は呼びかけが急で少人数でしたが、日本の詩人、在日の詩人、朝鮮 詩や文学の翻訳に携わっている方々、歌人という多様な構成で、大変有意義で熱い討論が交わされました。朝鮮学校無償化除外の問題に対する、それぞれの現在の心境や問題意識を語り合…
多くの方々からメッセージをいただいています。朝鮮学校無償化除外という具体的な問題によりそいながら、詩、言語、現在、社会に思いめぐらせて、自由に書いていただければ嬉しいです。メッセージをいただくのが本当に楽しみなのです。いただくメッセージは…