2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧
三沢市にある寺山修司記念館はとても素敵でした。 外壁にはたくさんのタイルが(寺山が高校生の時にたしか好きだった)花札のように埋め込まれていました。その一つ一つには絵や写真が描かれていたり、短歌や文章の一節が記されたりしています。あらゆるマル…
少し前のことになりますが 先日日光へ行ったあとで、青森県三沢市にある寺山修司記念館を訪れました。(後日述べたいですが、私は寺山修司という詩人は、現在の日本の現実から言葉をあらためて立ち上げるための、とても大切な詩的ヒントを提示してくれている…
ソウルでの朗読会へのご案内 この11月に『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』ダイジェスト・韓国版が、彼地で上梓されます。韓国の詩人たちが『アンソロジー』から作品を選定して翻訳しまとめたものを、ソウルの出版社オルピョ社が刊行します。 今回の…
昨日奈良人権部落研究所での「ならっていいともセミナー」で、許玉汝さんが「在日コリアンとして生きて」という講演をされました。そのフォローとして私も少し話をしました。そのおおよその内容を以下アップいたします。朝鮮学校の除外反対の活動を始めてか…
石巻(二) 河津聖恵矛盾だこの地を故郷とする遙かなひとびとがまだやって来ていないのに私の足は先んじて瓦礫をふみしだいている(その痛みはほんものか、ならばどのように伝えられるか) この地で生きてきたひとびとが草のように根こぎにされたのに背後に…
『環』47号(藤原書店)に 「詩獣たち」連載第四回「アウシュヴィッツ以後、詩を書くのは野蛮か──パウル・ツェラン」を書きました。 前回の中原中也との関連は、やはり「うた」というモチーフです。 中也は詩でしかうたえないうたをうたった幼獣でした。そ…
「思想運動」879号(2011年10月15日付)に、『ハッキョへの坂』の書評を掲載されましたので、転載させていただきます。同詩集の思いと方向性を、大変的確に掬い取ってもらいました。 『河津聖恵詩集 ハッキョへの坂』深淵を越える「私」の共感 山…
原発は一体今どんな状態なのでしょうか。 本日の新聞には「原発輸出 当面撤退せず」とありますし、昨日だったか事故収束予定より早く達成されそうだという報道も。しかし冷却作業はまだ続くでしょうし何よりもあふれつづける汚染水はどうなることかと心配で…
10月8日、東京新宿区の牛込箪笥区民ホールで 辺見庸講演「それでも死刑は必要なのかー3.11の奈落から考える」を聴きました。 世界死刑廃止デー(10月10日)を記念した集会の第1部です。(残念ながら時間の都合で後半部の120名の死刑囚のアンケー…
鬼怒川温泉のイベント「月あかり花回廊」。京都の花灯路を参考にしているとのことです。この日が最終日でした。闇深く、光は美しく。 また、温泉にも入ることができました。露天風呂では、しっとりとした夜の底で、すばらしくまろやかな水の感触を楽しむこと…
「森の図書館」の扉は、小杉放菴記念日光美術館で今香川大助さんと共同展示中の、小坂憲正さんの作。お二人とも日光在住。小坂さんは、扉の回転による発電なども考えられているそうです。まだ三十一才の香川大助さんの作品はまさに現代の絵師。 ※この美術展…
チロリン村の「森の図書館」。一人一冊、大切な本を寄贈するという趣旨で蔵書を集めています。私も『新鹿』を寄贈しました。
左はチロリン村で食べた天然氷のかき氷。驚きました、かき氷がまさに果物の触感。 右は氷を作っているチロリン村村長の徳次郎さんの氷室。
10月1日の朗読会・講演会で、私は初めて「自覚的に」日光という土地を訪れました。 東京で生まれ育った私は、三歳の時に家族旅行で訪れています。高校一年の時の親睦旅行も日光でした。しかし日光という土地がどのような場所であったのか、明確な記憶はあ…
大変遅くなりましたが、日光での講演会・朗読会のご報告です。 といっても、まだ私自身の報告の文章は出来ていません。すでに参加されていた方、主宰者の方の、客観的ですばらしい報告があるので、まずそちらをぜひ御覧いただきたく、紹介させていただきます…
10月3日付京都新聞朝刊・「詩歌の本棚」 河津聖恵 九月初旬、韓国・鎮海(チネ)で行われた「キムダルジン文学賞」授賞式で、日本からの招待詩人の一人として詩の朗読をした。韓国、フランス、モンゴル、中国の詩人達も一緒に母国語で朗読したが、彼らの朗…