2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧
金時鐘(キム・シジョン)氏の詩集の刊行が相次いでいる。今年2月に『金時鐘コレクション』(藤原書店)が発刊され、『祈り 金時鐘詩選集』(丁海玉(チョン・ヘオク)編、港の人)、新詩集『背中の地図』(河出書房新社)が続く。これで一九五〇年代に始まる…
是枝裕和監督「万引き家族」を観ました。予想以上にひきこまれる映画でした。通常の映画が家族や社会や国家という共同体を疑わないで成り立つものだとしたら、この映画は共同体あるいは共同性を無条件に前提としていません。そこがまず良かったです。絆や繋…
金時鐘氏の詩集が次々刊行されている。『金時鐘コレクション』(藤原書店)、『金時鐘詩選集―祈り』(丁海玉編、港の人)、新詩集『背中の地図』(河出書房新社)と続く。これら三書からは一九五〇年代に始まる氏の、六十年以上の詩的営為の全体像を見て取…
為平澪さんが主宰する詩誌『ファントム 』3号が届きました。 とても美しい装丁で、手に取った落ち感も良く、1号ずつ、まさに職人技で一つの詩の「空間」を創造しようとする為平さんの意志が、すみずみに感じられます。執筆者は浦世羊島、麻生有里、奥主榮、…